
まるで何でもかんでも「HSPのせいだ」と言っている人をみると、非常に気になる…。HSPに関する意見を表明したら、批判的な意見をもらった。
こんなお悩みを、HSP気質で生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- 「何でもHSPのせいにする」人の心理
- 「何でもHSPのせいにする」ことに違和感を抱く人の心理
「何でもかんでもHSPのせいにして…
HSP関係者の間で繰り広げられる会話の中で、しばしば登場する考えです。
この考えを取り巻く気持ちと上手な向き合い方について、少し考えてみましょう。

「自分はHSPじゃないけど、何がそんなに大変なの…」
と思う方も、ぜひ。
「何でもHSPのせいにする」のは間違いじゃない!

HSP気質を持つ方なら、きっとこの気持ち自体はよくよく理解できることでしょう。
「何でもHSPのせいにする」のは、決して間違いでもなければ、悪いことでもありません。
たしかに、「明らかに関係なさそうだな」と思われる情報が飛び交う場面もあるのは事実です。

気になることも、ゼロではありません。
でも、これまでにさんざん苦しんできたのだから。
「HSP気質」を、まるで水戸黄門の世界で言う「印籠」のようなものとして扱うことがあっても、別に構わないでしょう。
- どうにも集団で馴染めずしんどさを感じたり
- 音や光が気になり疲れやすかったり
- 些細な他人の言動に傷つき自分を責めたり
細かなことの積み重ねで「生きづらさ」が膿のように溜まっていった挙句、何度も絶望してきたんです。
HSPという概念を知って、ある種絶望することがあっても、何かお墨付きを与えられたような。
決して自分を責める必要のないことだったのだと、実は他にも仲間がいるのだと。
ただ知るだけで、どれほど救われた気持ちになったか。

私の場合、特にしんどい時期に知りました。
思い出すだけでも、こみ上げるものがあります。
だから、
- まるで何かしらの病気のような症状があろうと、
- 多少HSPの「DOES」の特性外の話に飛躍していようと、
- HSPでない人も感じるであろう数々の不調ですら。
「何でもHSPのせい」にしてしまって良いんです。
- 「HSPとは何か」
- 「どういう影響が自分にあるのか」
- 「他の人達はどうやって乗り越えているのか」
等を、自分なりに探っている段階なんですから。
一旦そう考えることで、安心感を得たり考えを進めていく。
この動きが間違っているとは、私は全く思いません。

あなたはどう思いますか?
「何でもHSPのせいにする」ことに違和感を抱く人もいる

一方で、物事を深く考えることが得意なHSPさんの中には、
「何でもHSPのせいにする」ことに違和感を抱く人も少なからず存在します。

この考え方も、いたって正論だと思っています。
「HSPとは何か」「HSPの特徴にはどのようなものがあるのか」細かいところまで調べ、
知識を身につけて、自分自身に当てはめ深く深く整理して分析しようとする人からすれば、特に気になって当然でしょう。

理由は2点。
- 「何でもHSPのせいにする」だけでは、決して正しい対処法に辿りつくことができない
- 場合によっては「HSP」に対するネガティブなイメージの醸成を加速させてしまう
例えば…
コケて「ヒザ」を擦りむいたのに「手」を消毒して絆創膏を貼っていたとしたら。
ただ自然治癒を待っているだけになってしまいますよね。
状況が改善しないわけではありませんが、そのスピードはゆっくりになり、下手したら傷が残り、うまく治癒されないかも。
また、HSPという言葉の響きはやや特殊です。
決して病気ではないとされながらも、どこかナイーブで。
まるで「よく知らないなら触れてはいけないタブー」のような含みも感じうるものです。

そこには理屈があって…。
決して単なる「感情」だけで違和感を抱くわけではないんですね。
だからこそ、ある程度「HSPとは何か」が自分の中で落とし込めて来たら、「健全に疑う」ことが大事なのだと捉えています。
健全に疑うとは、
こんな不調があったけど、やっぱりHSP気質によるものかな?
と感じた時に、
たしかにHSPの特徴DOESに当てはまっているから、そうなんだ
いや、HSPによるものっぽいんだけど、特徴DOESには当てはまっていないな…どうなんだろう
と、冷静になって見つめなおしてみることを指します。
こうやって考えていくと、
- ただただ「HSP気質」によるものなのか
- 「HSP気質によって引き起こされた別の何か」なのか
- 「実は全くHSP気質と関係のない」ことなのか
これらが徐々に明確になっていきます。
こうした考えを念頭においておくと、他者と考えを共有する際にも誤解や違和感を防ぎ、建設的な話し合いができるのではないでしょうか。

様々な視点を想像するのは、得意ですもんね。
HSPについて正確な知識を蓄え、建設的な議論をしよう。

HSPは、学問としてはまだまだ研究が始まったばかり。
あくまでも心理学の分野を中心に取り扱われており、医学的な診断基準も存在しません。
でも、5人に1人はHSPであると言われており、あなた自身と同じような生きづらさを抱えている人は、実はたくさん存在しているんですよね。
より気持ちよく有意義な情報交換が進み、全ての繊細さんが心穏やかに暮らせますよう。

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