HSP男子が「生きづらさ」を感じやすいのはなぜなのか。
生きづらい世の中を上手く生き抜くために、HSP男子が出来ることには何があるのか…。
こんなお悩みを、HSP男子であり、生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- HSP男子を取り巻く生活環境
- HSP男子が「人生ハードモード」を脱却するコツ
- HSP男子がさらに生きやすくなる方法
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
自分自身が「HSPである」と認識した時。
「救われた」と感じたと同時に、愕然としたのを憶えています。
なぜなら、「これからどうしていけば良いのか」考えれば考えるほど、途方に暮れる未来しか見えなかったから。
まさに、絶望。
でも、置かれた立場を認識し、知識をつけ、様々な対処法を実践することで、生きづらさは随分減りました。
同じような境遇で悩める繊細男子へ。または大切な人が繊細男子なあなたへ。
非常に重要なことをお伝えしていきます。
繊細なHSP男子を取り巻く「あまりに生きづらい環境」
|生きるのがつらいのは当然。
HSP気質を持つ男子が生きづらいのは、大きくみれば「人間関係」を起点としています。
社会の一員として感じること、日常の人付き合いの中で感じることに分けて、考えてみましょう。
社会で感じる生きづらさ【男らしさと真逆の性質】
ジェンダー。
家庭でも仕事でも、「男らしさ」が一定求められるのが、現代社会です。
男女平等だなんて、実現したと言えるには程遠いのが現状。
家庭ではまだ家族の理解を得られれば生きづらさは最小限に抑えられますが、
関わる人が多様で膨大な仕事ではそうもいきません。
古風な会社では、総合職は男性で、一般職は女性という役割も根強く残っています。
そうでなくとも、来客時のお茶くみは女性がする、管理職以上の女性の比率が極端に低いなど、男女での差を感じる場面は多いもの。
企業規模の大小、上場非上場にも関係ありません。
ところが、繊細なHSP男子は、いわゆる「男らしさ」とは真逆と言っても良い性質を持っています。
- 「些細」とみられがちな物事に動揺したり、
- 激しい運動をしたわけでもないのに疲れやすかったり。
- 周囲の気持ちが分かるがゆえに意見を強く主張できなかったり。
語弊を恐れずに言うならば、女性ならまだ「許される」「当たり前だと認識されている」場面は多いです。
体力面で性差があるのは当然ですし、仕事の中身としても、繊細さに配慮された仕事に就く女性が社会全体で多数派なのは事実ですから。
もちろん、「全ての男性がこう、全ての女性がこうだ」などと決めつける気は毛頭ありません。
ただ、子どもを産める女性を取り巻く仕事環境、いわゆる「女性の社会進出」が不完全な状態では、男性に与えられる選択肢が少なくもあるんです。
どういうことかというと…
- 女性が主婦をしていると言えば、まあ普通。
- 男性が主夫をしていると言えば、変わった目で見られる。
男親が幼い娘を連れて新幹線に乗っていたところ、警察に通報されてしまったというニュースもありましたね。
- 女性が専業主婦をしていると言えば、「裕福なのね」という見方をされる。
- 男性が専業主夫をしていると言えば、「ヒモか」という見方をされる。
男性へのアタリ、強いです。
家庭を守るのも立派な仕事なのに…。
互いに得意な分野で力を発揮すれば良いと思いませんか。
こうした古風な見方は、非常に残念なことに、まだまだ根強いんですよね。
こうした環境もあいまって、
特に仕事の面で自信を失った繊細な男子は、圧倒的な生きづらさを抱え始めるんです。
▼男女の差を除いても、繊細さんにとって厳しい職場環境は多いです。
繊細なHSPは職場に馴染めない?私の退職理由は全てコレでした。
人付き合いで感じる生きづらさ【顕著な男女差】
ふと、思ったんです。
これまでの人生で「話がしやすいな」と感じるのには、女性が多かったと。
なんででしょうね。
思ったこと、ありませんか?
もちろん、男性にも話しやすさを感じる人はたくさんいます。
ですが…。その人数は圧倒的に異なる感覚をもっています。
この理由についても、いくつか考えてみました。
他者に配慮する力は女性の方が強い
たとえば、「女性の第6感」「女性はコミュニケーション能力が高い」などと言われますよね。
こうした言葉は「感覚」に基づいているようですが、ある種事実でもあると考えられます。
人の心の機微に気づき配慮するのに長けているという点で。
たとえば、学生時代。
グループをつくり行動する時間は、女性の方が圧倒的に長かったように感じられます。
もちろん、単純にその人の「性格」もあるんでしょうけどね。
繊細な感覚への理解度が高い人が女性には多い
HSP気質を持つのは全人口の20%程度と言われています。
これが少ないのか、多いのかは、状況により180度変わるでしょう。
一方、男女で分けて考えた場合には、
「繊細な気質の理解者」は女性の方が多いんじゃないかな
と思ってしまうんですよね。
「男らしさ」が求められる機会が少ない分、女性の方が、繊細さを表に出して生活をしても違和感が少ないですし。
なにより、ホルモンバランスの乱れとも定期的に付き合っているわけですから。
そして、普段関わる人は、どちらかというと「同性」の方が多くなりがち。
だから繊細な男子には、「理解者」が少なめな傾向があるんです。
人にもよりますが…。男って、基本ガサツですから!
男女問わず感じる生きづらさ
他にも、話の中でマウントをとる、相手の意向に構わずイジる、程度が酷くなるといじめすら起こり得ます。
▶参考|HSPはいじめられやすいのか。繊細さやいじられやすさとの関連まとめ
こうした男女問わず生じる問題も、繊細さんには山積みで。
世の中には、心無い人もいるんですよね。
また、物事を深く考えたり、心の機微を感じ取りつつ全体像を把握しながら物事に取り組むことが出来るのは、HSPのもつ力のおかげ。
多少の悪意を感じ取ったり、自分の意志に反する場合でも、つい愛想笑いをしてしまうこともあるんです。
なぜかというと、関わる人全体のことを考えれば、議論するのが得策でないと考えてしまうから。
「議論」をしたくても、「反論=人格否定」と捉えてしまうような人もいますよね。
急ぎの用件な場合もありますし。話がややこしくなるんです。
愛想笑いをしている間なんて、居心地悪すぎです。
こうした場合でも、比較的「理論」や「効率性」で物事を判断しやすい男性には、理解されづらいこともあります。
表面的には優しい声かけがなされても、本心かどうかはすぐ分かりますから。
▶参考|【気遣い】HSPがよく笑う理由が切なすぎる【心の底から笑おう】
女性には女性特有の生きづらさがあることは承知した上で。
「繊細さんならでは」という意味では、以上のような理由でHSP男子は生きづらさが強いと考えられます。
あくまでも「男子」の立場を全面的に主張した上での話。
反論は受け付けます。
繊細なHSP男子が「人生ハードモード」を脱却し軽やかに生きるコツ
ここでは、大きく3点に絞りお伝えします。
いずれも変化を起こすのは一朝一夕にいきませんが、地道に取り組めば必ず光がみえてくるものばかり。
- 自身を知り、思考のノイズを取り除く。
- 人間関係を見つめなおす。
- 今の仕事(今置かれている環境)が天職かを吟味する。
HSP男子の生きるコツ①|考え方だけは自分次第。自身を知り、思考のノイズを取り除こう。
他人がどう感じるか、他人が何を発言しどう行動するかは、一切コントロールすることができません。
ですが、自分がどう動くか、他人の言動をどう捉えるかは、全て自分次第です。
HSP気質は半分「自動で」様々なダメージを受けてしまいがちですが、考え方ひとつで随分とラクになるのは事実です。
おかげ様で、図太く厭世的な、仙人のような思考に至りました。
例え自分の周りで人がイライラしていても。
「男らしくないな」と言われようとも。
「そんなんじゃやっていけないよ」と言われても。
HSPに関する知識を存分に得て、自分がどういうところでダメージを受けやすいのか、一度よくよく考えてみてください。
▼少し腰を据えて、ご覧ください。
【総まとめ】HSPを学ぶあなたへ。全体像と上手な付き合い方【初心者】
時間をかけ、深堀りしましょう。
ミニマリズムも、オススメです。
あらゆるムダをそぎ落とし、「自分基準」を追求していくことで、「自分らしさ」を育んでいくことができるから。
繊細さんは、自分のままで生きることでどんどん元気になっていく。
出典:「繊細さんの本」/武田友紀著
皆さんご存知「繊細さんの権威」武田友紀さんのこの言葉は、紛れもない事実です。
繊細さんは、自分らしく生きることで力を発揮し、生き生きと暮らせるんです。
ミニマリズムは、「自分らしさ」を取り戻すのに非常に有効なんですよ。
▼騙されたと思って、試してみてください。
繊細で生きづらいHSPこそミニマリストになるべき3つの理由【相性抜群】
HSP男子の生きるコツ②|人は環境に左右される生き物。人間関係から見つめなおそう。
HSPについて知識を得た。自分の事も知った。ミニマリズムも取り入れてみた。
そうやって自分がいくら変化したと思っても、周りの人の心情や言動に左右される側面があるのが人間というもの。
そしてそれに、特に強い影響を受けるのが、繊細さんです。
以下の問いに、素直に、お答えください。
今あなたの身のまわりにいる人、一緒にいて安心できますか?
場合によっては、非常に厳しい質問かもしれません。
もし安心出来ないのなら、離れた方が良いでしょう。
それが友人でも、家族でも。
あなたが言われて嫌がるような言動をしたり、暴力を振るったりといった、分かりやすい状況でなかったとしても、です。
繊細さんか、繊細さんでないかも、関係ありません。
本当にあなたのことを考えてくれる人なら、たとえHSP気質がなくとも、理解をする姿勢をもっているはず。
まるで理解出来ないとしても、あなたが不安を感じるようであればどうにかして防ごうと考えを巡らせるはずなんです。
改めて、考えてみましょう…。
どうでしょうか。
もしも安心できない人がいるなら、その人からは離れましょう。
これは決して、相手が悪いわけでもありません。
理解できないことに対して考えを巡らせ行動を起こすのは、非常に労力のいることですから。
単に、相性が悪いということなんです。
▼相性の合わない人に囲まれていると起こる、自然な現象です。
「人間関係リセット症候群」はHSPの世渡り術。上手に活用しよう。
▼無理して人付き合いを優先させていませんか?「自分との予定」も大切に。
一人でいるのが楽で大好き!一人になりたいHSPは「一人時間」を謳歌しよう。
HSP男子の生きるコツ③|働くとは生き方そのもの。今の仕事が天職かを吟味しよう。
最も変化を起こすハードルが高いのが、仕事でしょう。
もちろん、家庭を守るのも、仕事です。
学生さんなら、通学が仕事です。
要は、1日の大半の時間を過ごす居場所が自分に合っているかが大事というお話で。
週5日、お昼休みも含めて1日9時間拘束。残業があればもっと拘束。
それがGW、お盆、年末年始を除き(人によっては含み)、延々と何十年も続くんですから。
感覚的には、人生の半分くらいを仕事に費やしていると言えるでしょう。
休みの日でも、仕事のことで頭が一杯になったりすることもありますから。
パート、アルバイト、シフト制でも、ストレスのかかり具合は同じこと。
こう考えると、働くとは、まさに生き方そのものです。
HSP気質のある繊細さんは、その生きている大半の時間をストレスにさらされているとすら言えて。
寿命を、削っているんですね。
もしも「今の仕事は天職だ」「置かれている環境は最高だ」と思えないのなら、本腰を入れて考え直してみましょう。
▼働くことに恐れすら感じているあなたへ。
仕事は遅いしミスも多くて辛い…働くのが怖いHSPさんへ。
▼私、健康を損ねた経験があります。
HSPは万年「適応障害」予備軍?仕事に人間関係に…大変すぎる。
▼天職を見つけるのは、まだまだ遅くない。いつだって「今」が最速です。
【HSPの仕事革命】理想の働き方に合う適職と探し方まとめ
まとめ|繊細なHSP男子がさらに生きやすくなる方法も
ここまででも、なかなか盛り沢山だったかもしれません。
繊細なHSP男子が抱える生きづらさを取り除き「人生ハードモード」を脱却するのがどれほど難しいのか、ということを意味してもいます。
何度も読み返して、1つずつ、着実に不安要素をつぶしていきましょう。
必ず、状況は改善します。
何か質問があれば、お気軽にお寄せ下さいね。
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