HSPのこと、もっとよく分かって欲しいのに…。全然理解してもらえないのはなんでだろう。
こんなお悩みを、HSP気質で生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- 「HSPな人」が日頃考えていること
- 「HSPでない人」が「HSP」に対して思うこと
- 「HSPな人」自身に出来ること
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
HSPにまつわる「理解」問題。
全世界で5人に1人は当てはまると言われていますが、「自覚のある」人だけをみれば非常に少人数で。
HSP気質を持つ人と持たない人とで、どのような認識の差があるのか。
おさえておくと、随分と気持ちがラクになりますよ。
▼HSPの最も基礎となる知識についてはコチラ
HSPとは繊細で敏感気質な人。特徴を分かりやすく解説します。
少し、「厳しい話」だと感じる方もいるかもしれません。要はお互いの立場を想像して歩み寄ろう、というお話です。
「HSPをわかってほしい」という気持ちは当然
「HSP」という言葉を知る以前から、何度も何度も、思ってきました。
「この気持ちを、どうにか分かってほしい」と。
集団になるとうまく自分が出せなかったり、
自分には直接関係のない話で傷ついたり、
外出すれば驚くほどの疲労が溜まっていたり。
「つらさ」を感じた回数は、数えきれません。
「集団」を起点とする時間が長ければ長いほど、しんどさは増します。
それがたとえ、家族であったとしても。
学生時代もなかなかのものでしたが、極めつけは仕事です。
私は社会人になって初めて、「HSP」という考えを知りました。
広く認知され始めたの、最近になってからですもんね。
「「繊細さん」の本」を手に取ったとき、
「ああ、これやん」
と安堵すると同時に、絶望すら覚えた記憶があります。
▶参考|「繊細さんの本」全HSP必読。溢れる優しさに涙が止まりませんでした。
なぜ絶望があったかというと、この本に非常に救われたのが事実であると同時に、
「世間の当たり前」があまりにもこなせないお墨付き
をもらったような気がしたから。
かつて、
社会人になるにあたってどんな仕事をしよう?
と考えたとき、何でもできそうな気すらしていました。
今もそうですが、とても若かったですから。
勉強もそこそこ頑張ったし、サークルにアルバイトに恋愛に、色々な経験をしてきました。
就活も、必死になってこなして。
各フェーズで、苦労を重ねながらもなんとか思い通りの結果を得られたとき、泣くほど嬉しかったことを憶えています。
自分なりには、頑張れるつもりだったんですよね。
でも、仕事については、限界を迎えました。
とても、耐えられないんですよね。
1日9時間以上、週5日以上の拘束。
学生時代とは比較できないほどの大きなプレッシャーに、まるで異なるタイプの人達。
仕事にも、合う、合わないがありますし、会社が悪いわけでもありません。
不満はもちろん、多少ありましたが…。
▼地獄の6連勤も、乗り越えてきました。
【6連勤で疲れた人へ】つらい毎日の乗り越え方【地獄の日々】
誰を責めるわけにもいかないという状況が、歯がゆくて、つらくて。
今思えば、力尽きてしまったんでしょう。
学生時代から、年次が上がるごとにかなり疲弊しやすくなっていましたから。
我ながら、よく頑張っていたと思います。
慣れないことや苦手なことも、何とか克服しようとしていて…。
そこから、ミニマリズムを取り入れたり、HSPの知識を身につけたり。
様々な試みをしても、なお繊細さが顔を出すことはあります。
かなり快適に生活できるようになったとはいえ、HSPはあくまで気質。
一生付き合っていくものですから。
自分が頑張ってどうにかなるものなら、どうにかしようとします。
でも、そうはいかないんですよね。
切ないですが…。
今では「HSP気質は武器」だと考えるに至りました。
▼「生きづらさ」解消のため、様々なことを考え、実践してきました。
生きづらいHSP男子が「人生ハードモード」を脱却し楽しく生きるコツ
だからこそ、
もっと「HSP」のことを知って、理解して欲しいという気持ちはよくわかります。
当事者からすれば、とても「切な願い」なんですよね。
「HSPが理解できない」という気持ちも当然
「HSPをわかってほしい」という気持ちがあるのと同様で。
「HSPが理解できない」という気持ちがあるのも当然のことです。
「HSP」についてどう捉えているかは様々あるかと思いますが…。
- 病気ならしっかり治療をしよう!
- そう言ってるだけで、甘えないで欲しい。
- どんだけ敏感やねん。しんどいわ。
病気でも甘えでもありません…。
厳しい意見も、たびたび目にしています。
でも、
理解できないという人には、決して悪気があるわけではない場合がほとんどでしょう。
たとえ、言葉が多少強かったとしても。
本当に「理解できない」ことに対して多少なりとも否定してしまうこと。
たとえHSP気質があっても、ちょくちょくあると思います。
- 幽霊の存在
- 宇宙人の目撃
- 異性の気持ち
- 嫌いな人の良いところ…。
心当たり、ありませんか?
これはいわば、「理解の壁」なんです。
想像してみてください。
目の見えない人のことを。生まれながらにして手足がない人のことを。
どれほど想像力豊かでも、実際には目も見えて手足もある自分が、本当の当事者の気持ちなどわかるはずもないんです。
もちろん、理解しようと寄り添うことはできます。
でも、それは決して真実ではないでしょう。当事者ではないのだから。
さらに、その理解の精度を高めようと思えば思うほど、自分には「労力」「負荷」がかかるはず。
たとえ理解の意志があったとしても、「理解しきれない」ことがあるんですね。
足の不自由な人の気持ちは、車いすに乗ってみることで多少味わえますよね。
でも、それを一時的に経験するのと「四六時中」そうなのとでも、雲泥の差があるはず。
これは、自分が「理解される側」に立ったとしても、全く同じなんですよね。
だから、「HSPが理解できない」という気持ちも、いたって当然のお話なんです。
HSP当事者が「確実にできる」たった1つのこと
それでも当然、「HSPをわかってほしい」と願う気持ちは、
私自身も抱いています。
「理解されない」と嘆くだけでは何も変わりませんから。
自分に出来ることが何か、よくよく考えた末に、1つの結論にたどり着きました。
それが、こちら。
相手の価値観を想像し、
コミュニケーションを通じて考え方を実際に知り、
大筋で折り合いをつけようと努め続ける。
決して「HSPである自分」を卑下する必要はありません。
たとえ、「HSPでよかった」と今は思えないとしても。
大事なのは、
相手の「HSPが理解できない」という気持ちを、そのまま受け止めること
なんですね。
理解を「相手からすれば強引に」求めるのではなく、
理解されないと嘆くのでもなく、
自分がやれることを、やる。
相手の気持ちを、受け止め、理解しようとする。
まずはそこに注力することが、大事なんです。
出来るところから、スタートです。
そしてその上で、自分の想いを全力で伝える。
相手の価値観を配慮し、相手に理解しやすい言葉で、順序で、伝えていく。
そうして、大筋で互いの理解に「折り合い」をつけるんです。
当事者にしか分からないような部分については、保留にしておきましょう。
「壁」はすぐには取っ払えませんから。
完璧な「相互理解」はあり得ません。
大筋で理解し合えることが、大事なんです。
よく言われることですが、
相手を変えることはできなくても、自分を変えることはできます。
自分自身にやれることを全てやっていくと、不思議と納得感が生まれてきますよ。
視界が晴れるような感覚と言っても良いかも。
目指すのは、全繊細さんが「HSPを武器に」すらできる世界
私自身はHSPですし、大切な家族である奥さんも、HSPです。
そして、これを読んでいるあなたも。
たとえあなた自身がHSPでなくても、大切な人がHSPかもしれません。
あくまでも気質として、個性として。
繊細さは武器だと感じられるような「お互いに理解のある」世界がくることを、願っています。
まずは、自分自身に出来ることから一歩ずつ進めていきましょう。そして、辛い時には誰かに相談してみましょう。一人で抱え込むより、圧倒的に気持ちがラクになりますから…!
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コメント一覧 (2件)
すごく共感できた
今13歳の中学1年生です 昔から学校に行くのが苦手で音楽の歌を歌う時間では周りがうるさすぎて声が出ない時もありました。
頑張って土曜授業も頑張って行きました。
先日とうとう限界を迎えました、、、
授業中に吐き気がし叫びたくなって思いっきり叫んで吐いて過呼吸を起こして病院に行きました。
みんなに嫌われた、おかしい奴だと思われたとか思いながら学校に行くとみんなが大丈夫って心配してくれました。HSPでもいいことはあるんだなーって思いました。
ジャス民&H・A・Fさん
こんにちは!しょーきちです。
コメント、ありがとうございます。
すごく共感できたとのこと、嬉しいです!
とてもしんどい想いをされてきたんですね…!
なかなか、苦しみを完全に分かち合うことは難しいモノですが、
中には親身に理解しようとしてくれる人もいます。
学校のご友人たちの行動、ホントに嬉しかったですよね。
そういう人達との関係は、いつまでも大切にしたいものですね。
あまりにも日常生活が辛いようなら
病院や先生など、より積極的にプロの手を借りるのも大切です。
無理のないように暮らせるよう、
少しずつ、環境を整えられていくと良いですね(^^♪