職場で仕事が遅いうえにミスまで多い…。なんでこんなに仕事ができないんだろう。つらい。もう、働くのが怖い。申し訳ない。
こんなお悩みを、HSP気質を持ち、仕事について悩みを抱え続けてきた私が解決します。
人材業界での勤務経験もあります。
- HSPさんが「仕事が怖い」と感じる主な原因
- 働くのが怖くなった時の対処法
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
HSPさんにつきまといがちなのが、仕事問題。
普段仕事をしていても、なんだか周りの人の動きが気になったり、みられていると思うと集中できなかったり…。
ミスも増えるし、その分手直しの作業・やり取りが生じると時間もかかって、結果として仕事が終わるのが遅くなります。
職場では様々な刺激があって、落ち着かないんですよね。
『1人で集中してやれたらもっと難なくこなせるのにな。』
と思ったことも、一度や二度ではないのでは。
そうした状況の中で、次第に働くのが怖くなってしまったあなたへ。
少しでもプラスになることを願って、私の実体験に基づき、対処法のお話をします。
どうぞ、最後までお付き合いください。
仕事が怖い主な原因「仕事の遅さ」「ミスの多さ」「人間関係」
「仕事が遅い」「飲み込みが遅い」「ミスが多い」「効率が悪い」「慎重すぎる」
これらは、とても耳の痛い言葉です。
人から言われるのはもちろんですが、何より、自分自身が一番自覚しているから…。
何も言われなくても、
よくよく理解しているんですよね。
さらには、
- 社内の複雑で神経をつかう人間関係
- パワハラやセクハラまがいの配慮ない言動
- 騒々しいオフィス etc...
職場には、HSPな我々にとっての、様々な「壁」が存在しています。
こうした「仕事が怖い」と感じる状態は、HSPのもつ特徴「DOES」から引き起こされている部分が大きくて。
対症療法的な小手先の手段はあるにはありますが、長期的にはほとんど意味がありません。
本質的な対処法は、下記の2点。
- そういうものだと受け入れる(自分が環境に適応する)
- こうした特徴が問題にならない環境へ移る
とても厳しいですが、これしかないんです。
どういうことか。詳しくみていきましょう。
仕事の遅さについて|HSPさんが「仕事が怖い」と感じる原因①
まず、仕事の遅さ。
これは、HSPの「物事を複雑に考え、深く考えてから行動する」特徴の影響を色濃く受けています。
何か仕事を任されようとするとき、どうせやるならしっかりと、自分でも納得のいく成果を出したいですよね。
だから、作業に着手する前にあれこれ頭の中で考えるんです。
心当たり、あるかも…!
そもそもHSPな人は、外部の刺激や他人の感情に非常に敏感。
HSPでない人たちよりも雑多な情報を処理しているんです。
なので、作業にとりかかるまでにも時間がかかり、「仕事が遅い!」という評価をされがちなんですね。
- 疑問点を洗い出したり、
- 全体像を確認したり。
- 誰に何を確認すべきか、
- 何を依頼すべきか、
- どのように依頼すべきか、など…。
考えは止まりません。
さらには…
『そんな指示をされても曖昧すぎる…』
と思うこともしょっちゅうです。
そして、作業を進め始めたと思ったら、それはそれでまた色んな事が気になってきます。
全体からみたら細かいのかもしれないけれど、決して無下にはできないことが、たくさん。
なるべく「完璧なモノ」を、とも思うよね。
迷惑をかけるわけにもいきませんから…。
ただし。
そうやって考えているのは大事なことなのですが、実質的な仕事自体は、実はあまり進んでいません。
周りから見ていても、誰に電話をするでもなく、何をしているのかよくわからない。
そういった状況になっていきます。
頭の中は、フル回転しているんですけどね。
だから、他の「さっさとやる」人と比べると、どうしても仕事が遅いというレッテルを貼られがちなんですね。
そして、そうした気持ちを本人は敏感に感じ取り、自信を失っていくんです…。
でも、そうやって深く考えているからこそ、良い面もあります。
例えば…
- 既に考え終えている箇所について何か尋ねられた時には、「鋭い」意見を出したり。
- 仕事における「そもそもの致命的な欠陥」に気づいたり。
- 「こうした方がもっとよくなる」という提案も、たくさん出来ます。
たくさん、あるんです!
色々なことに考えが及ぶがゆえに、「広く俯瞰した視点で考えるべき状況」では、特に力を発揮するんですね。
たしかに、「仕事が遅い」と表現すると、非常にネガティブにきこえます。
でも、そうだからといって、決してダメなところだけではないんです。
それに、あなたの知らないところで、「実は助かっている」と思っている人がいるかもしれません。
このことは、忘れずに頭に入れておきましょう。
上記の例は、全て私が実際に体感したことです。ふとした瞬間に、「実は思っていた」と感謝の言葉を言われたりするんです…!
ミスの多さについて|HSPさんが「仕事が怖い」と感じる原因②
ミスの多さについても、HSPの特徴から引き起こされています。
大きくはこの2点です。
- 刺激にとても敏感で、疲れやすい
- 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
人が絡むと、必ずつきまとう点ですね。
仕事をゆっくり慎重に進めるという点では、ミスはあまり起きません。
誰よりもしっかり正確な仕事が可能です。
問題は、「仕事の本質」以外の箇所なんです。
どういうことかと言うと…
- 周りの刺激で疲れて集中力を失う
- 必要以上に電話対応をしたり、割り込み業務が多くなってしまう
- 質問をしたいけど上司が忙しそうで、ためらってしまう
思い当たること、ありませんか?
HSPでない人より、遥かに仕事で疲れやすいので、凡ミスが増えてしまったり。
深く考えて気になる点は膨大だけれども、全て確認をとる時間もないので、見逃しが起きてしまう…。
こういったところが問題になってきます。
ではどうするか。
「ミスは起こるものだ」という前提で取り組む
これがいちばんです。
ミスを防ごうとするのではなく、一旦受け入れてしまうんですね。
そうすると、例えばスケジュールの組み方が変わってきますし、ミスへの対処スキルが上がってきます。
少し、斬新かも。
ミスというのは、完全に防ぐことはできません。
人の命に関わる現場ですら、起こり得るものですから。
起こしたミスを「致命的なところにたどり着くまでに」解決すれば良いんですね。
そう考えると、ほんの少しだけ、ラクになりませんか。
人間関係について|HSPさんが「仕事が怖い」と感じる原因③
人間関係についても、「ミスの多さ」と通じるところがあります。
HSPの特徴としては同じで、
- 刺激にとても敏感で、疲れやすい
- 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
こうした点で、人間関係にストレスを感じやすいですよね。
自分としては、色んな人と良好な関係を築きたい。
その方が楽しいし、何より仕事が円滑に進められるから。
誰だって、本音はそうです。
頭では、よく分かっているんです。
でも、
AさんとBさんは仲が微妙だし、
Cさんはなんだか怒りっぽいし、
Dさんは目上の人以外には少し横柄だし…。
こういった状況で、それぞれの人の気持ちの影響を受けやすいんですよね。
これは、例えばアドラー心理学でいうところの「課題の分離」というやつが出来れば苦労しないのでしょう。
でも、そう簡単にはいきません。
気にしないで良いと考えたところで気にしてしまうのが、HSPだからです。
天然由来の「自動思考」なんですね。
なのでこれも、一旦受け入れましょう。
人間関係は常によく分からないものだと。影響を受けてしまうものだと。
自分の心が揺さぶられて気にしてしまうような人には、自分から積極的に関わろうとしないで良いです。
ややこしい人、ネガティブな影響を受けてしまいがちな人からは距離を置くんです。
もし何か問題が起こるようなら、その時考えましょう。
意外と、そういった人は自分のことを気にしていませんし、あれこれ言ってくる人の事は避けている人が多いものです。
たいして影響を受けません。
どうしても働くのが怖くなったときの対処法
ここまでで、仕事の遅さとミスの多さ、人間関係についてみてきました。
『色々考えてみたけど、試してみたけど、どうしようもない。』
もしそう思われているなら。
最初に挙げたとおり、こうした特徴が問題にならない環境へ移りましょう。
これは、なんだかんだで最強の方法です。
- 慎重さや深く考えることが求められる仕事
- ミスのリカバリーが効きやすい仕事
- 人と関わらない仕事 etc...
探せば、あります。
諦めずに探していれば、あなたに合った仕事はきっと見つかります。
私も学生時代から「自分に出来る仕事なんてない」って悩んできたけど…。今は快適に働けてる。
あまり繊細でない人からすれば条件が多くて見つかりづらいのは確かでしょうが、大丈夫です。
「私が見つけられたのだから」なんて理由で言っているのではありません。
そのためのやり方も、順を追ってお伝えしていきます。
まずは「理想の働き方」について考えてみましょう。
働くのが怖いという気持ちと、上手に付き合いましょう。
働く上での、「ミスが多い」「仕事が遅い」「人間関係がつらい」といった悩みに対して、みてきました。
結論は、以下の通りでしたね。
- そういうものだと受け入れる
- こうした特徴が問題にならない環境へ移る
まずは現実を受け入れたうえで、出来ることをする、というのがポイントです。
そして、どうにもならないなら、その環境は捨て去りましょう。
HSPの特徴が問題になりづらい環境というのは、確実に存在します。
環境を移すことは勇気がいることですが、長い人生の事を考えると、必要なことですから。
必ず乗り越えられます。一緒に考えていきましょう。
最初の第一歩は、転職サイトやエージェントへの無料登録から。
今の働き方を客観的に俯瞰してみる材料になるんですよ。
退職で悩んだら、最後の切り札を利用しましょう。