
こんにちは!
しょーきち(@SHOKICHI_DJ)です。
本記事では、
- ミニマリズムを感じられる漫画には、どんなのがあるの?
- 現実的には手を出せないけれど、ストイックなミニマリストの生き方を体感してみたい。
こういった疑問を解決します。
もしあなたが、表面的にモノを捨てるだけでない、考え方や生活の在り方そのものから「ミニマリスト」になりたいなら。
その気持ちを知っておきたいなら。
この登山漫画「孤高の人」を、一度は読んでおくべきです。
私が読んだ当時は登山に興味がなかったので敬遠していましたが、「登山が好きかどうか」はまるで関係ありませんでした。
「孤高の人」概要
孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」ことを確かに実感するもの…。文太郎はクライミングへの気持ちを加速させはじめた――!!
出典:amazon.co.jp
- 作者|坂本眞一
- 原案|孤高の人(新田次郎による小説)
- 掲載|週刊ヤングジャンプ(集英社)
- 受賞|第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(2010年)
- 補足|元々、作者の坂本眞一が作画を担当。
原作が鍋田吉郎➡高野洋➡無表記となり、坂本眞一の単独作品へ。
※参照:Wikipedia

全17巻で、完結しています。
好みはあると思いますが、作画も綺麗なんですよ。
「究極の没頭力」を感じるミニマリストポイント3選
社会からの断絶を切望する姿

「イケメン」ともてはやされたり、クライミングの大会で一気に成果をだしたりと、少し暗いけれど「クールでかっこいい」高校生だった主人公。
「登山」の魅力にとりつかれた結果、社会人になってからは、完全なる社会不適合者になります。
仕事は真面目にこなすものの、人と接することを極端に避ける様子は、みていて「大丈夫か」と言いたくなるほど…!
それもそのはず。
- アツく夢を語り「海外留学する」と言っていた友人は、成人式で大暴れした挙句、主人公の金を奪うまでに。
- ヒロイン的存在だった女子は、風俗嬢になり借金とりに追われる生活を送り、主人公をカモにしようと目論む。
- 強いライバルとして突如登場した人物は、のちに死体に…。
周りの人間の末路が、ことごとくヤバいんですね。
人間模様は、のちに変化がみられるものの、こうした経験から培われた土台はいつまでたっても揺るぎません。

絶望しかありません。
社会の余計なしがらみを断ちたくなる気持ち、
よく分かります…。
何もない部屋で生活する姿

分かりやすく「ミニマリズム」を感じられる箇所です。
- 主人公の住む部屋には、山登りに必要なモノ以外、一切なし。
- 登山リュックがゴロンと置かれているのみ。
- 水道は「あえて」止めている状態。
登山には相当な費用がかかりますから、節約をしているんですね。
のちに登山だけでなく、別の仕事を始める際には、仕事関連の本だけが山積みの部屋に。
結婚をして家族ができても、テレビを置かず質素な生活を続けます。

必要なモノは取り入れるけれども、
それ以外は一切排除しているんですね。
圧倒的大自然=自分の世界に入り込む姿

主人公を取り巻く社会生活は驚くほどに混沌としていますが、登山に欠かせない「山」を取り巻く大自然は圧巻です。
冬山や本格的な登山は危険なので1人でいくわけにいきませんが、主人公は1人でも軽めの登山にでかけることがあるんです。
夜の山。星空を眺めている内に、妄想の世界へ。
マントも羽織り、まるで白馬の王子様になったかのような演出で、「自分の世界に入り込む」姿が表現されています。

「心が癒され目の前の世界に没入する」
サマを体現しているんですね。
まとめ

「孤高の人」は、圧倒的な大自然と、しがらみだらけの汚い社会との対比を、圧倒的画力で魅せる漫画です。
この主人公までストイックにならずとも、目標をもって日々頑張ろうとしているあなたにとって、得られるものは大きいでしょう。
サクサク読み進められるので、ぜひ一度ご覧ください。