HSPだと大学受験に不向きなところがあるのでは?
どうやったら上手に勉強と向き合えるのか、知りたい!
こんなお悩みを、HSP気質で生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
かつて大学受験と真摯に向き合い、望み通りの結果を得ることができました。
- HSPな人が大学受験と上手に付き合うための心構え
- 受験勉強をする上での最重要ポイント
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
大学受験は、同世代のおよそ半分程度が取り組む一大イベント。
熱量の差は様々ですが、相当な気合が求められる難関でもあります。
HSP気質を持つ我々が、どのようにすれば上手に向き合えるのか。
私の経験を共有させてください。
HSPな人が大学受験に不向きと言われる理由
先日、下記のツイートをしました。
敏感で繊細な人は、学校の勉強(座学)で不利な側面が多々あります。学校自体が「集団」を前提としているから。 多少なりともザワつく空間は落ち着かないし、質問なんてもってのほか。自分のペースも守れない。 結果として、家や塾といった「学校以外の落ち着ける場所」でグンと学びが深まります。
上記は一例で、繊細なHSP気質を持つ人が大学受験に不向きな理由は、これ以外にも沢山あります。
私が感じたところでは、例えば…
- 重要なタイミングに限って緊張しやすい
- 集中できる時と出来ない時とで差が出やすい
- 追い込まれると焦りを感じ力が発揮できない
挙げ出すとキリがありません。
もちろん、大学受験が向いている人なんているのかというと、比較的少数派かとも思います。
競争が好きで、自己管理が出来て、プレッシャーが得意で、地道にコツコツ頑張れて…。
なかなかいなさそう。
ただ、日常生活でも様々な側面で影響を受けるからこそ、「HSPならでは」の理由と対処法を考えておくのは大事なんです。
なにより、上記に挙げたような「不向きな理由」は、上手に付き合うことでいくらでも払拭することが出来ます。
HSP気質は、使い方によっては武器にすらなりますから。
もちろん、「一生懸命こなす」ことは必要です。
でも、きっとそれは得意なはず。
私自身、最後は自分なりに「成功」と思えましたが、そこに至るまでには色んなことがありました…。
- 質問できずに分からないところを放置しがち
- 解けないのが悔しくて特定の問題や教科に固執してしまう
- 考えすぎて進まず、試験範囲の勉強が終わらない
- 試験当日はお腹を壊す
- プレッシャーと焦りで勉強が手につかない時間がある
上記は全て、私が実際に経験したものです。
それでも、旧帝大に合格しました。
ポイントは、全てを克服する必要などない、という点です。
当たり前のことだと思わずに、きいてくださいね。
HSPな人の大学受験との上手な向き合い方
大事なポイントは、3つあります!
- その①|自分を追い込み過ぎない
- その②|勉強する土台を整える
- その③|苦手科目との付き合い方を見直す
その①|自分を追い込み過ぎない
確かに、大学受験において、自分を追い込むことはものすごく重要です。
厳しいことを言っています。
スポーツでもそうですが、日常の限られた時間の中で最大限の力を発揮するためには、気を抜いているヒマなどありません。
「火事場の馬鹿力」という言葉もありますが、普段から散々追い込み力を蓄えているからこそのもの。
普段テキトーにこなしていて、本番だけ本気を出すから、などという考えが通用する場ではないんです。
でも、HSPの場合、親の期待や友人の声、何より自分自身への期待に「なんとか応えないと」と感じて…
ついつい追い込み過ぎてしまうんですよね。
とはいえ、「追い込む」のと「追い込みすぎる」のは大違い。
自分を追い込み過ぎると、自分を責めることに繋がり…
そして焦りやプレッシャーはさらに増し、勉強以外の場面にも支障をきたすようにすら、なり得ます。
じゃあ、どのようにしたら良いのか。
休憩をとるんです。
これは個々人による差も大きいですが、自分なりに頑張っている中で「ああ疲れたな…」「ちょっともう、しんどいな…」と感じたら、間髪入れずに休みましょう。
勉強のことで頭がいっぱいになり、そのことでネガティブな気持ちがわくなら、一旦勉強から離れるんです。
本当に合格したいという気持ちが強いなら、結局また取り組みますから。
1時間でも、3日でも、1週間でも構いません。
休んだ方が、長期的にみれば、むしろ効率が上がります。
大事な試験の場面になったら緊張しすぎるというのも、「自分を追い込みすぎること」に由来している場合が多いです。
試験に、「完璧な状態で」臨めることなど、ありません。
旧帝大の全国模試で1位をとった友人でも、テスト前になったら「完璧でないこと」を自覚しながら、ノートや参考書を読み返すこともなく、ノビノビと過ごしていました。
誰よりも自然体で余裕たっぷりそうで…。
追い込まれている側としてはイラっとしましたけど!笑
そんな風に過ごせるのは、これまで対策してきた時間に対して自信を持っているから。
追い込みすぎるのではなく、「淡々と、やるべきことをこなしていく」。
ここに注力するのが良いんです。
マイペースでコツコツ取り組むこと自体は、比較的苦になりづらいですよね。
その②|勉強する土台を整える
物理的な環境のみならず、精神的な面においても整えるのが重要です。
まず、物理的な環境でいうと、下記のような対策をしておきましょう。
- 集団授業ではなく、家庭教師や通信教育など、個別に質問を解消できる場に身を置く
- 静かに自分のペースで振る舞える場所に身を置く
どの環境に身を置くかは、ものすごく重要です。
自分らしくいられる場所で学習することが、HSP気質の繊細さんには何より必要ですから。
もし、学校以外の手段にはあまりお金をかけられないなら。
集団塾や個別指導塾、家庭教師に比べてはるかに安価で済みやすい、下記の手段が良いでしょう。
- 参考書のフル活用
- スタディサプリ の活用
- Z会の活用
それぞれ、基本的に自分一人で管理していかないといけないので、それはそれで難しくもありますが。
昔と違って今は良質な教材がより安価で手に入るので、知っているかどうかだけで、大差がつきます。
活かさない手はありません。
私は、参考書とZ会を利用した経験があります!
あと、予備校も…。
精神的な面では、下記が大切です。
- なぜ大学受験をするのか、なぜその志望校なのかの明確な理由づけ
- 自分の勉強のやり方に自信を持つ
そもそも、なぜ大学受験をするのか、考えたことはありますか?
物凄く、真剣に。
理由自体は何でも構わないのですが、その理由に「本気になれるか」が大事です。
親への配慮、見栄、悔しさを跳ね除けるため、やりたい勉強がある、将来の夢のため…?
そして、もしもその願いが叶わなかったらどうなるか。
一度、改めて真剣に考えてみてください。
私は、紙に書きなぐりました。
そして、震えました。
文字にすると、考えが出てきやすいかも。
ここで考えを詰めておくほど、踏ん張る力になります。
なぜ必要かというと、「HSPだから」という言葉は非常に便利でもあるから。
HSPの気質とは特に関係がないのに、まるで「免罪符」のように扱ってしまうことも、今後出てきてしまうかもしれません。
もちろん、体調が悪くなるほどに無理をする必要は、全くありません。
ですが、頑張って叶える必要のない願いなら、そもそも「離れる」のも1つの手ですから。
大学受験に力を入れる理由、どれほどのものでしょうか。
早々に明確にしておきましょう。
そして、自分の勉強のやり方が本当に会っているのかにも、自信を持ちましょう。
不安を抱きながら進めても、あまり身につきません。
「コレだ!」と信じた学習方法を、一定期間愚直に信じてコツコツと継続していると、光が見えてきます。
その③|苦手科目との付き合い方を見直す
全ての科目がオールマイティーに高いレベルでキープできる人は、ごく少数派。
自分の中で比べれば、「苦手科目」は必ずあるはずです。
そんな苦手科目とどう付き合うのかも、非常に大切で。
なぜなら、HSP気質があると、「苦手との付き合い方」が苦手気味だから。
10代は「苦手」との闘いの日々でした…。
つい考えすぎたり、こだわりすぎたり、勉強が進まない。
成績がふるわないと、「苦手があるからなんだ」という考えも頭によぎります。
でも、実際はそうではないんです。
「最低限のレベル感」はもちろんありますが、科目ごとにバラツキがあるのは当然。
不得手な分野に手をとられて、得意な分野を伸ばす機会を失うのは大きな損だと言えます。
実際、大学受験の最終判断は「総合点」である場合がほとんど。
必ずしもバランスよく、苦手を埋めすぎる必要もないんです。
私はもともと数学が苦手でしたが、理系の学部に合格しています。
HSPの大学受験の成否は関わり方次第!
地道に向き合いましょう。
「HSP気質は大学受験に不向きか」と聞かれれば、ある意味不向きです。
ですが、その関わり方次第では、決してHSPでない人にひけをとりません。
それどころか、地道にコツコツと、深く集中する等の面で、大きなアドバンテージを得られる可能性すらあるんです。
どうか、大学受験と上手く付き合えますように!
何か質問などあれば、お気軽にどうぞ。
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