転職エージェントって、少し怖いしよく分からないけど、失敗したくない!どんな風に使っていくのが賢いやり方なんだろう?
こんなお悩みを、人材業界での勤務経験があり、たびたび転職に成功してきた私が解決します。
- 転職エージェントを徹底的に使い倒す秘訣
- 転職エージェント利用の全体像
- 各フェーズでの具体的な活用ポイントと注意点
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
- 転職を複数回経験
※未経験で東証一部上場企業へも
- 総合人材サービス企業の勤務経験
※人材業界の実情に精通
- 脱「サザエさん症候群」に成功
※自分らしく働く充実した日々
転職エージェントに登録をして、いざ面談をしようとなってから、思うんですよね。
どう利用していけば良いんだろう…?
って。
後悔のない選択をし続けるために出来ることを、1つずつお伝えしていきます。
全て完璧ではなくとも、可能な範囲で取り入れてみてくださいね。
特に、心配性な方には大いに役立つ内容ばかり。結果が変わってきますよ。まず3つの秘訣をお伝えしてから、利用時の各フェーズの話をしていきます。
転職エージェントを徹底的に使い倒す「3大秘訣」
この後お伝えする、転職エージェント利用の各フェーズにおける「上手な活用方法」でも触れていく内容が含まれています。
なので、端的にお伝えしてきますね。
秘訣①|エージェントの利用目的を明確に持つ
何のためにエージェントを利用するのか。
当然ながら、冷やかしにいくわけではありません。
- キャリアの棚卸
- 転職をするか否か
- 業界職種企業研究や情報取得
- 企業側の視点を知る良い機会として…
上記のようなことを、自分の中で明確にしておきましょう。
「こんなことで良いのかな?」などと考える必要はありません。
まず第一歩を踏み出すことが、大事ですから。
もちろん、実際に面談で目的を伝える際には表現に注意が必要です。
とはいえ、目的を明確にしておかないと「納得感」のないまま話が進んでいってしまいます。
秘訣②|キャリアアドバイザーを味方につける
エージェント選びの際にも「キャリアアドバイザーとの相性」が大事でしたね。
相性の良さそうな人に出会えたら、思いっきり応援してもらえるように関係性を築きましょう。
やるべきことは以下の3つ。
- 丁寧な対応を心がける
- たとえミスマッチな求人を紹介されようと、質問をして相互理解を図る
- 密なコミュニケーションをとる
求職者側がやれることは、正直限られていて。
経歴や意向、それに沿った求人の有無、他に抱えている求職者の状況などにも左右されるからです。
やれることは、全てやりましょう。
秘訣③|妥協しない(終始自分自身が主導権を握る)
キャリアアドバイザーの方は、「口が上手い」です。
爽やかで清潔感のある見た目に、傾聴する姿勢、確かな仕事の知識を持ち合わせています。
たしかに、そうでないなら担当を変えたりエージェント自体を変えた方が良いもんね。
なので、あまり主張の強くない人からしたら、
あっ、ちょっとグイグイくるな…!
うーん、ちょっと考えてたのと違うけど…。悪くないかもなあ。
…といった場面が出てくるかもしれません。私はそうでした。
そんな時でも、妥協はしないでください。
特に、貴重な時間を割いて選考を受ける「応募先」や、内定が出た際の「最終決定」。
アドバイザーとしては決定が早い方が嬉しい場合が多いので、問題がなければ急かす傾向があります。
とはいえ、あくまでも、主導権はあなたにあるべきであって。
どれだけ言外の圧を感じても、納得いくまで考えて決断していきましょう。
アドバイザーとしても、不本意な転職は決して望んでいませんから。ワガママで良いんです。
転職エージェント利用の流れ
転職エージェントを利用する際の全体的な流れと、各フェーズにおけるポイントは下記のとおりです。
- 複数のエージェントに登録
- 自分の経歴や職務情報を事前に整理
- 希望条件を明確にしておく
- エージェント利用の目的を明確に伝える
- 隠し事はしない
- 担当のアドバイザーを本気にさせる
- 日程調整をする
- 面接対策を万全に!
- 面接後のフィードバックを受ける
- 給与交渉は最終面接後すぐに実施
- 内定のパターン別に対応
- 入社してからが勝負!
全てキャリアアドバイザーの言われるがままにしていては、「損」をすることも!
具体的なポイントを順にみていきましょう。
少しボリュームがありますが、じっくり読んで把握してくださいね!
登録と面談準備|転職エージェントの上手で賢い活用方法
面談をする前から、勝負は始まっています。
アドバイザーの方と面談をする機会は限られていますし、やる気のアピールにも繋がるんですよ。
事前アンケートの有無や精度はエージェントにより異なります。
しっかり事前準備をしてから、話し合いに臨みましょう!
複数エージェントに登録
複数登録は、よほどの事情が無い限り、全員必須です。
ここでは詳細は割愛しますが、理由は次の3点。
- キャリアアドバイザーとの相性を比較・吟味する必要がある
- 天職・適職と思える求人に出会える可能性が上がる!
- 転職成功者のデータが物語っている
▼転職エージェントを複数掛け持ちする詳細な理由やコツを知りたい人はコチラ
事前に自分の職務情報を整理しておく
履歴書や職務経歴書を事前に用意できるのであれば、よりベターです。
書類を仕上げる段階にまでは至らずとも、下記についての棚卸は必須。
面談当日にスッと情報が出てこないと、貴重なすり合わせの時間が減ってしまいます。
- 現在の業務内容
-
改めて見直しておきましょう(職務の具体的な内容、業績への貢献度合い、マネジメント経験 etc...)
- 保有知識
-
前職現職問わず、職務と結びつけて洗い出しておきましょう(予算・実績管理、決算処理、IR全般 etc...)
- 保有スキル
-
あるものは全て列挙しておきましょう(エクセル、イラストレーター、簿記1級、会計ソフト etc...)
- 学歴や職歴の正確な情報
-
日付けや正式名称を忘れずに用意しておきましょう
希望条件を明確にしておく
職務情報と同様、貴重な話し合いの時間を減らさないためです。
もちろん、転職活動中に希望が変わることも大いにあり得ますし、アドバイザーと話す中で明確になることも。
ですが、最初から曖昧な部分があまりに多いと、いつまでも「あなたにマッチした求人」を出してもらえません。
特に考えをパッとまとめるのが苦手な人は、念入りに考えておいた方が良さそう…!
最低限明確にしておくべきは、下記の点です。
- 業種
- 職種
- 具体的な職務
- 企業の規模感
- 勤務地
- 年収
そして、全てにおいて下記を定めておきましょう。
全ての希望がうまく叶えられる場合もあれば、相当に厳しい場合もありますから。
- 理由
- 絶対に譲れない点
- ここまでなら妥協できるというラインや条件
選考を受ける企業によっても変化してきますが、「転職理由」についても、一旦同時にまとめてしまいましょう。ネガティブなものも含めて、洗い出しておくのが大事です。
求人選びと応募|転職エージェントの上手で賢い活用方法
面談の際には、良くも悪くも緊張してしまいがち。
目的は「自分の希望や考え方を明確に伝え、深めていくこと」です。
下記をおさえて、時間を有意義に使っていきましょう。
エージェント利用の目的を明確に伝える
アドバイザー側としても、よりあなたの希望に沿った情報を提供したいと考えています。
話をする前に、下記のような観点で「利用目的」を明確にしておきましょう。
- そもそも転職をすること自体に迷いがある
- これまでの経歴に基づいて、どのような仕事に就く可能性があるのかを知りたい
- 自分に合う、具体的な求人を探している
伝え方には注意しましょう。
あまりにも転職に前向きでないと判断される内容だと、アドバイザーとしても対応のしようがありません。
隠し事はしない
経歴に関して嘘をつくのはもちろん、あらゆる隠し事は大敵です。
- 他の転職エージェントを利用していること
- 転職サイトを併用していること
- 数か月の間休職していた期間があったこと
特に経歴や勤怠に関わることは、たとえ内定を得ても「覆される」可能性すら秘めています。
他の転職サービスの利用も、当然の話ではありますが、隠されていると心象が良くありません。
あまりにプライベートなことは話す必要もありませんが、「転職活動」にまつわることについては基本的に隠し事のないようにしましょう。
▼「えっ、転職サイトも使った方が良いの?」と思った方はコチラ
担当のアドバイザーを本気にさせる
親身になってくれると言えども、アドバイザーも人間であり、あくまでお仕事です。
意図せずとも横柄な態度をとったり、やる気の見られない人に時間を割く余裕などありません。
また、アドバイザー自身の評価や成果を生み出さない人に労力を費やすわけにはいきませんよね。
大抵の場合、初回面談時から応募者を評価して、下記が判断されます。
- 数多いる転職希望者の中での対応優先順位
- 非公開求人を含む有料求人の紹介可否
なかなか、厳しいのね…!
こればっかりは仕方ありません。経歴や職歴、社会人としてのマナー、意欲等、総合的に判断されていきます。出来る範囲で、担当者の心に火をつけましょう。
選考(書類選考と面接対策)|転職エージェントの上手で賢い活用方法
選考については、最も困りごとが出てきやすいところ。
キャリアアドバイザーの方から情報を引きだしてフル活用すべきフェーズでもあります。
ポイントは、大きく4つ。
日程調整をする
選考のタイミング選びは、ミスが生まれやすいところです。
内定をもらったとしても、新卒就活の時のようにいつまでも待ってはくれません。
目安としては1週間。
企業にもよるんだろうけど、短い…!!
たとえば第2志望以下の企業から内定をもらったとしても、第1志望の選考を受けずに決断を下さねばならない場合が…。
もちろん、内定を蹴ったとしても、第1志望に受かる可能性は100%ではありません。
つまり、第1志望がダメなら、「内定ゼロ」の状況に。併用しているエージェントには希望を伝え、自分でもしっかり管理しておきましょう。
面接対策は万全に!
事前の情報や対策をガッツリ行うと、その分だけ通過率は高まります。
いざ選考が進み始める段階になったら、
応募先の社員の誰かと話す機会が得られないか
アドバイザーに相談してみましょう。
え!そんなのして良いの?
もちろんです。難しい場合も多いですが、社風や詳細な1次情報を得る貴重な機会。こちらから言わないと設定してもらえない場合がほとんどです。
その他、気をつけたいこととしては…。面接対策の受け方があります。
総合型の大規模なエージェントでは、大抵「面接対策セミナー」のような選考対策が実施されていますね。
ただ、参加人数も多く個別に割いてもらえる時間も限られているもの。
利用するにしても、自宅でご自身なりにしっかり練り上げてから参加していきましょう。
事前準備がないと、得られるものは格段に減ってしまいます。
面接後にはフィードバックを受ける
振り返りですね。面接を終えたら、間髪入れずに反省会を開きましょう!
エージェントのアドバイザーに尋ねるべきは、2点。
- 評価された点
- 懸念があると判断された点
特に後者の懸念点については、転職エージェントを経由しているからこそ得られる、貴重な情報です。
新卒就活時にも、転職サイト経由で応募をしても、なかなかありません。
ポイントは、自己評価と企業側の評価とで、どこがどう異なっていたのか。
評価の違いを確認し修正していくことで、後に控える選考の通過率がさらに高まっていきます。
給与交渉は最終面接後すぐに実施
内定が出てしまってからでは、既に社内での稟議を終えているため、給与交渉が難しい場合があります。
そしてなにより、給与交渉が上手くいくかのポイントは、
「どうしても来てほしい!」と思われているかどうか
これに尽きます。
最終面接を高評価で通過するくらいでないと、給与を上げる根拠に欠けますよね。
なので、給与交渉において最も効果的なのが、最終面接後すぐのタイミングなんです。
少し難易度が高いですが、内定が出た段階で他の競合企業の内定も保持していたら、鬼に金棒でしょう。
もちろん、以下のタイミングでは交渉する余地があるのですが、少し弱くて。
- 書類選考時にエージェントが出してくれる「推薦文」での交渉
- 選考過程で質問を受ける際に希望を伝える
最終面接まで全て終えた段階で、「どうしても来てほしい!」と思われているかが、最も大事なんです。
内定(意思決定)|転職エージェントの上手で賢い活用方法
内定が出る段階ですが、まだ気を抜いてはいけません。
ツメが甘いと後で後悔しかねませんから…!
内定のパターンは2種類存在
内定が出る段階では、2パターンのやり取りで「内定通知書」を受け取ります。
- エージェント経由にて
- 条件面談にて
いずれにしても、出された内定通知書をよく読み、疑問点は全て厳密に確認しておきましょう。
給与はもちろん、特記事項がある場合もありますから。
また、エージェント経由で通知書を受け取る場合でも、内定先の企業の人と直接面談を依頼することもできます。
アドバイザーとの話で疑問が解消されないなら、どうか遠慮なく。
内定を出すくらいなので、断られることはそうありません。
入社してからが勝負!
お疲れさまです!
疑問も全て解消出来たら、あとは各種手続きを終えて、入社を待つのみです。
ただ、忘れてはいけないのは、入社してからが何より大事だということ。
アドバイザー側としても、会社に馴染みパフォーマンスを発揮できるかを、何より気にしています。
前職の後始末をしっかりし、気持ちよくスタートダッシュが切れるよう、備えていきましょう。
転職エージェントの使い方について、「なんとなく」のイメージはつきましたか?
転職エージェントを徹底的に使い倒して成功を勝ち取ろう!
ここまでで、転職エージェントの賢い使い方をお伝えしてきました。
- 転職エージェントを徹底的に使い倒す「3大秘訣」を最後まで忘れずに!
- 各フェーズでの具体的な活用ポイントと注意点をおさえた、戦略的な活動を!
- 妥協せずに自分に出来ることをやり切って「納得感」のある働き方を勝ち取ろう!
転職エージェントは、徹底的に使い倒していければ最強の武器になるんです。
これからエージェント選びをする方は、下記を参考にしてくださいね。大事なことをお伝えしています。
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