一体、なんのために仕事を頑張っているのかが分からない。もはや何のために生きているのかも。働く意味ってお金のためだけなのかな…。他にはどんなものがあるのだろう。
こんなお悩みを、人材業界での勤務経験があり、たびたび転職に成功してきた私が解決します。
- 我々が働く理由
- 仕事を頑張る意味が分からなくなる理由
- 仕事への迷いを断ち切る本質的な方法
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
- 転職を複数回経験
※未経験で東証一部上場企業へも
- 総合人材サービス企業の勤務経験
※人材業界の実情に精通
- 脱「サザエさん症候群」に成功
※自分らしく働く充実した日々
働く意味。
一度考え始めたら最後。
頭から離れることなく延々とつきまとい悩まされる、非常に厄介な問いです。
ただ、あらゆる角度から考え尽せば、スッと腹落ちできる事柄であることもたしか。
あなたの中で「これが働く意味か」と思うためのヒントを、お伝えします。
リラックスしながら、じっくり考えていきましょう。
仕事をするのはなんのため?働く意味がわからなくなる理由
働く意味がわからなくなる理由は、大きく捉えればただ1つ。
仕事によって得られる「見返り」が、仕事に費やす労力と時間につり合っていないから
です。
どういうことか、みていきましょう。
我々が働く理由
仕事って何のためにするの?
と幼い子どもに問われたら、あなたは何と答えるでしょうか。
お金を稼ぐため、じゃないの…?
私なら、こう答えます。
人が生きていくためには、いろいろなことをする必要がある。毎日食べるものを用意したり、安心して寝られる場所を確保したり。でも、1人が上手に出来る事には限界がある。美味しい作物を育てるのも、安全な家を建てるのも、たくさんの知識と時間が必要でしょう。だから、皆が自分のできることを持ち寄って協力し合えば、いろんな人にとっての「快適な生活」が送れるようになる。助け合って生活を豊かにするために、仕事をするんだよ。
実際、こうした話は就職活動の中でもしっかり考えてきたのではないでしょうか。
「働くとは傍を楽にすることである」
とはよく言ったものです。
ただ実際には、
やりがいなんて特にない。
生活費を稼ぐため、家族を養うために仕方なくやっているんだ。
と答える場合が非常に多いでしょう。
それも、いたって当然の話。
やりたいことがすぐに仕事に結びつかないことも多いですし、お金がないと生活が成り立ちませんから。
理想や本来の意味合いと、現実。この答えの差に、働く意味がわからなくなる理由がありそうですね。
働く理由が分からなくなる原因
はじめに、
仕事によって得られる「見返り」が、仕事に費やす労力と時間につり合っていないから
働く理由が分からなくなるのだとお伝えしました。
ここの釣り合いがあまりに取れないと、「搾取」にもなりかねません。
見返りというのは、大きくは
- 仕事のやりがい
- 現実的な生活の糧(お金や日々仕事をしている安心感)
の2種類があります。
生活の糧がどれほど得られていても、やりがいがなければ人は動けなくなるもの。
下記が膨れ上がった時にも、一気に失われていくでしょう。
「働く大義名分」と「現実」とのギャップが大きすぎる…
「他者が価値を感じていること」と「自分の日頃の業務」との繋がりが見えない…
表では、サービスの良い点ばかりを強調していることも往々にしてあって。
裏側から自分の提供するサービスを直視すると、到底人に勧められないようなことも。
たしかに、不安になることもあったなぁ…。
また、普段から華々しい業務ばかりすることなんて滅多になくて。
地味なメールのやり取りや、意義の感じられない会議などで予定が埋め尽くされていくんですよね。
働くスタイルや企業規模に応じて色んな理由が出てきますが、大別するとこの2つ。理想を掲げるベンチャー勤めの時には前者が、規模の大きい企業勤めの時には後者を感じがちでした。
そして、仕事のやりがいがどれほどあっても、生活していけないようなら気持ちは萎えていきますし。
どちらもないなら、絶望です。
やりがいはある程度あるけど、残業でくたくたになり休日を返上することもある…
人間関係も良い感じだけど、給料が安すぎる…
就職活動を通じてある程度希望に満ちた状態から、急にこうした「プライベートの負の側面」を感じるという点も厄介です。
いくら考えて調査をしても、実際に働き始めて、初めて見えてくる事柄ばかりですから。
人によっても感じ方は千差万別で。「こんな条件で働き続けろと言われても、到底無理」と感じる人が大量に生みだされていくんですね。
仕事への迷いを断ち切る方法
では、今の仕事に対する迷いを断ち切り、働く意味を見出すにはどうすれば良いのでしょうか。
- 働く意味を自分の中で再定義する
- より自分に合った仕事環境へと移る
この2点がカギを握っています。
働き方は生き方そのもの。仕事に対する捉え方を整理し動き出せば、人生の楽しさが大幅に向上しますよ。
働く意味を自分の中で再定義する
まず、働く上で
生活費を稼ぐために「仕方なく」
などといった後ろ向きな理由を掲げるのは、やめにしましょう。
たしかに、「仕方なく」感はあったかも…
常に「負の感情」がつきまとってしまうから…。実際にはもっと立派なことをしているんですよ。
- 生活費を稼ぐためにやっていて、そのおかげで心から楽しめる趣味に注力できている。
- 生活費を稼ぐことで、家族と充実した時間を過ごせている。
- 働くことで、実感はなくても人の役に確実に立っていることは分かる。
こうした前向きな「働く意味」を、自分の中で再定義してみましょう。
働く意味は、何でも構いません。
少し敬遠されがちですが、「お金を稼ぐため」でも、十分なんです。
「お金」について少しだけ補足すると…
「お金を稼ぐ」「営利目的で」というと、未だに「少し後ろめたいもの」とみなす風潮があるようで。
でも、決してそんな風に感じる必要はないんです。
なぜなら、お金を稼ぐことは、人の感謝を集めている証だから。
自販機でジュースを買う時に小銭を入れるのも、マンションを借りて毎月家賃を払うのも。
自分一人では得られなかったものを提供してくれることに対する対価として払っているわけです。
お金が介在する以上、確実に誰かの役に立っているんですね。
たとえ「働いていない」と思われがちな赤ちゃんであっても、大人にお金を使わせ希望や癒しを与えているという意味では、立派に働いているとみなせますよね。
お金の意味合いについては長くなるのでこの辺でとめておきますが、考え方ひとつで大きく話が変わってくることを念頭においておきましょう。
ただ、働いてお金を稼ぐこと。
そのこと自体に、非常に大きな意味が隠れているんです。
なかなかすぐに実感しづらいかもしれませんが…
どこに目を向けるかで、大きく変化が出始めますよ。
より自分に合った仕事環境へと移る
そして、これまで述べてきたような
仕事によって得られる「見返り」が、仕事に費やす労力と時間につり合っていない
状態を、さらに解消していきましょう。
働く意味がわからない状態にあるのは、「あなたが悪いから」でもありません。
働く場所があなたに合っていないことが、最も大きな原因です。
学校での居心地や人間関係でも、同じことが言えますね。環境次第で180度変わってきます。
これまでの経験から、自分が本当は何を求めていて、どんな日々を送りたいのか。
今一度確かめていきましょう。
家族を養うために収入を増やしても、
その分家族と会える時間が減り、疲れて質も悪いなら、本末転倒かもしれません。
特にこれといった趣味がないのなら、
とことん打ち込める仕事をみつけるのが、充実した日々に繋がるのかもしれません。
正解はあなたにしか分かりませんし、結局のところは実際に働き出すまで分からないでしょう。
でも、「今は違う」と感じているのなら、多少の労力がかかっても動き出してみることをおすすめします。
可能な範囲で仕事と働き方を見つめなおしてみよう
働く意味を再定義することも、働き方をマルっと見直すのも、完璧にやろうとすると非常に負担が大きいです。
まずは気が向いたところから、出来る範囲で、見つめなおすことを始めていきましょう。
気が乗ってきたら、一気に加速するようになりますし。
あなたにとって素敵な働く理由が見出せますよう、願っています。
働き方を見つめなおすのに最適なのは、転職サイトやエージェントを活用してみること。今の仕事を客観的に俯瞰する視点が手に入ります。