HSP気質だと、やっぱり適応障害にもなりやすいのかな?
HSPと適応障害の繋がりを整理しておきたい。
こんなお悩みを、HSP気質を持ち生きづらさを抱えながら、今では充実した日々を送る私が解決します。
- HSP気質と適応障害の特徴と違い
- HSPは適応障害になりやすいと感じた事例
- HSP気質と上手に付き合うためにすべきこと
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
HSPと適応障害の関係。
仕事や人間関係で悩むことの多いHSPな人は、どうにも「適応障害」と切り離すことができないと考えています。
もちろん、HSPは病気ではなく、あくまでも「気質」です。
ですが、いずれもやや曖昧な部分がありますよね。
私は医者ではありませんが、当事者として思うところがあります。整理しておくことで得られるものは大きいはず。
【比較】HSPと適応障害の違いって?
まず、シンプルに比較してみます。
※横スクロール可能です。
【HSPと適応障害】 | HSP | 適応障害 |
---|---|---|
定義 | 非常に繊細で敏感な人。 (「DOES」の4大特徴全てにあてはまる人) ※あくまでも気質。 | ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態。 ※治療の必要な病気。 |
対策 | 自分の特性と本音を知り、「感じる力」「考える力」「味わう力」「良心の力」「直感の力」を生かす。 自分のままで生きることで元気に。 | ストレス因の除去、本人の適応力を高める、情緒面や行動面への介入(薬物療法、環境調整やカウンセリング) 自分を変化させる治療も。 |
※横スクロール可能です。
HSPの場合は、「DOES」、つまり以下の4点すべてに当てはまる場合であると定義されていましたね。
- 物事の考え方が複雑で、深く考えてから行動する
- 刺激にとても敏感で、疲れやすい
- 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
- 五感をはじめ、あらゆる感覚が鋭い
定義も対策も、180度違うんですね…。「生きづらさ」「苦しみ」をどう捉えるかで、その後の方向性はまるっきり変わってくるのかも。
HSPが適応障害になりやすいのは事実【当事者の意見】
私自身、HSP気質をもち、適応障害と診断されたことがあります。
本を読むなどしてある程度予想はついていたのですが、病院で診断されてから、諸々振り返ってみて思ったんです。
HSPは適応障害になりやすいにもほどがある!!
って。
衝撃でした、ほんと。
もちろん、
- HSPならば全員が適応障害である
- 適応障害ならば全員がHSPである
このどちらも言うつもりはありません。
HSPでも、「DOES」とうまく付き合って仕事や家庭のことをされている人もいるでしょう。
適応障害の人でも、HSPの要素は特にないけれど、働きづめで疲弊し、症状が出てしまった、という人もいるでしょう。
でも、HSPの特性「DOES」は、日々の仕事の形との相性が悪すぎるんですね。
そうなの…。どういう面でだろう??
まとめてしまうと…
- 残業をしても終わらない仕事量のため(残業は許されず)手早く業務を処理する必要があり、
- 連日満員電車に揺られての通勤や移動をし、
- 上司や部下、取引先等さまざまな人間関係が渦巻く中で、
- 騒々しいオフィスや現場で、1日中を過ごす。
こういった仕事の形です。
企業勤めのサラリーマンなら、かなりの人が当てはまるんですよね。
ストレスが、HSPでない人より何倍も蓄積されやすいんです。
HSPでない人なら気にしないようなことでも傷つき、刺激を受けて疲れを溜め込んでしまう。
適応障害まっしぐらです。
実際、私も、高校生時代や大学生時代には毎日相当疲弊していました。
以下で簡単に振り返っています。
高校時代|HSPと適応障害
楽しいことも多々ありましたが、やはり辛かった時の記憶が強め。
- 自分なりに勉強を頑張っても、成績は上がらないし、授業はまるで理解できない。
- かといってスポーツで活躍できるわけでもなく、恋愛もうまくいかない…。
- 少しゆっくりしたいと思っても、毎朝決まった時間に登校。
クラスメイト同士の感情的な喧嘩とか、社会の授業で意見を求められる状況など、ひたすらにしんどかったです。
休み時間なんて、やたら眠くて人と話すのも嫌になっていたほどです。
実家でも、「気が休まる」「ここが自分の居場所だ」「安全地帯だ」といった感情はあまり持てず…。
大学時代|HSPと適応障害
積極的に行動を起こし、様々な進化を遂げたのは事実。ただ、空回り感はありました。
- アルバイトの接客業では思うように動けず、まるで使い物にならない。
- スポーツでは、あれこれ試すも全く伸ばせず、勉学も周りが凄すぎて一向に追いつける気配がない。
- 劣等感は募る一方で、恋愛もうまくいかない…。
相手からしたら何の意図もないであろう些細な言葉にも傷ついていました。
それに、どこにいても誰といても、自分の居場所がないように感じられたんです。
彼女(今の奥さん)と出会えたことは、相当な心の支えになりました。
なんだかんだで「集団でいること」が求められているとも思っていて。
自分の意見は飲み込んで、人との対立も避けていました。
集団から離れるのって、怖かったんですよね。
合わないのに…。
しまいには、なぜだか息苦しくて、学校の保健所へ駆け込んだこともあります。
気持ちを切らさないよう、必死に頑張っていたんですね…。当時の自分を褒めてあげたいです。
そして社会人へ|HSPと適応障害
社会人になってからも、苦難の連続でした。
学生時代には、診断こそ受けていないものの、長いこと、明らかに「抑うつ」状態にあったでしょう。
もちろん、そこは思春期でもあるので、明確な判断はしづらい側面もあるのでしょうが…。
受験や就職活動では、必死に頑張ることで、なんとか思い通りの結果を残すことが出来ていたんです。幸か不幸か…。
そして社会人になってから必死に仕事をして、挙句に適応障害だと診断されたとき、
「もうこれはしんどすぎる」
と絶望しました。
そういった環境を、自分で選んだのは紛れもない事実です。それでも…
あまりにも、HSPにとって生きづらい社会。
そう思ってしまいます。
なんせ、適応障害という、「病気」であると認定されている状態になりやすいんですからね…。
明らかに「自分らしさ」が損なわれている日々でした。旅行に行ったり趣味を楽しんだり、楽しいことはゼロではありませんが、どうにも「これじゃない」感。
【その後】HSP気質や適応障害とうまく付き合う方法を追求しようと決意
いくら泣き言を言っても、最後に自分を救えるのは自分だけです。
社会が生きづらいのであれば、なんとか生きやすい状態に自ら近づけるのみ。
そう考えて動き出してから、随分と変化しました。ミニマリズムとの出会いも幸いして。働き方も変えました。
仕事や人間関係、結婚まで、様々な面でしんどさがつきまといます。
ですが、「繊細な気質とうまく付き合って幸せに暮らしている人」も、たくさんいますから。
泥臭く、粘り強く、乗り越えていきましょう。
私は、あなたの味方です。
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