
HSPはよく泣くし涙もろいってきくけど、何でだろう…?自分自身、HSP気質でよく泣いてしまうのが気になる…。
こんなお悩みを、HSP気質を持ち、生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- HSPがよく泣く「2大要因」
- よく泣くことに対する具体的で効果的な対処法
映画をみては、涙して。
つらそうな人をみては、涙して…。
自分でも分からないままに感動したり切なくなったりして涙すると、少し不安な気持ちがよぎりますよね。
でも、HSPが涙もろく、よく泣くのには、明確な理由があって。
その上で私が導いだ結論は、
この涙もろさは、非常に素敵な、この世界を味わう特殊能力だ
という考え方。随分気がラクになりました。

どういうことか、みていきましょう。より本質的で効果的な対処法も、お伝えしていきます。
▼HSPの基本を押さえておきたい方はコチラから
HSPとは繊細で敏感気質な人。定義と特徴を分かりやすく解説します。
HSPは涙もろい!よく泣く理由①|圧倒的な共感力の高さ

HSP気質をもつ私は、何か起こればわりとすぐに泣きます。
例えば…
- ドラマの中で誰かの愛する人が衝撃的な死を遂げたとき
- 漫画の中でキャラクターが大号泣しているとき
- 周囲の人同士のやり取りの中で「詰められている」人を目にしたとき
- 悲惨な事件のニュースを把握したとき
もちろんTPOは考えつつ、時に必死で抑えたりもするのですが、心の中は嵐状態です。
そのおかげで、ポーカーフェイスが上手くなってしまった気も…。

特に人が頑張っている姿に弱いんです。
泣ける映画は独りでじっくり観たい派!
これは、HSPのもつ気質「DOES」の中でも、
「E」=「Empathy and emotional responsiveness」
に当てはまる部分が影響していると考えられます。
そう。
人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすいんですね。
喜びや怒りといった感情にも共感しやすいのは確かですが…
とりわけ、悲しみの感情は「涙」という形で無意識のうちに溢れ出てくることがあります。

だから、HSP気質な人は、よく泣くんだね。
決して、涙腺がおかしくなったわけではありません。
ましてや、心が弱いということでもありません。
泣くことで弱さをアピールしたいわけでもありません。
共感力の証なんです。
HSPは涙もろい!よく泣く理由②|自分への自信のなさ
…そうは言っても、共感力の高さだけが原因でないと思われるシーンで涙が浮かんだことも何度かあって。
例えば…
- 職場で一生懸命考えたアイデアを否定されたとき
- 恋人からの愛情を感じられないとき
- 大人数の前で意見を主張しなければならないとき
- 複数人で話していて、自分にだけ横柄な態度を感じたとき

泣くには至らなくとも、とてもしんどいこと、ありますよね。
これらについては、「自分への自信の無さ」が原因となっていると考えられます。
HSPのもつ気質「DOES」の中でいうと、
「D」=「Depth of processing」
「O」=「Overstimulation」
この2つに当てはまる部分。
色んな物事を深く考えては、知らない方が良い「人の本音」や「裏の意図」を見抜いたり。
経験した辛い感情をなかなか忘れられなかったり。
もちろん、自分への自信の無さ自体は、HSPの気質と直接結びつくものではありません。
ですが、「増幅させている」のは間違いなくて。

色んなところにアンテナが張られているから、良くも悪くも「気づいて」「比較して」しまうのかもしれないね。

そうそう。でも、こういった事実に気づけたなら、意図しない涙や感情の起伏は自分でコントロールできる可能性が出てきます。
対処法|涙もろく共感力の高いHSPは人生がお得!人に相談して自信をもとう

感情が人に左右されやすくて涙もろいって、けっこう困るかも。どう対応すれば良いかな…
…って、思いますよね。
- 圧倒的な「共感力の高さ」への対応
- 自分への「自信の無さ」への対応

それぞれについて、対処法をみていきましょう。
圧倒的な「共感力の高さ」への対応
例えば、職場で感情的な姿をみせるわけにはいきません。
一緒にいる人によっては「意地悪な言葉」を投げかけられたりすることがあるからです。
でも、よく泣くのは自然に持っている性質。
無理して消し去ることもできませんし、する必要もありません。
- 感情を隠すためにポーカーフェイスになってみたり、
- ひたすら明るく振る舞って平気なふりをしたり…。

よくやるかも…。特に後輩とか、弱みを見せづらい人がいるとね。
周りは気にも留めていない中、自分だけが必死にあれこれやっている状態って、疲れるだけですよね。
だから、「上手に付き合っていく」方向に振り切るのが得策なんです。
私は、「この共感力があると、人生がお得なんだ」と考えるようにしています。
例えば、以下のような点でお得。
- ドラマや漫画の中の登場人物の気持ちが深く共有できるということは、その分、想像もつかなかった人生経験が積めるということを意味します。
- 自分が一生懸命考えたアイデアが滅茶苦茶に否定された場合に感じる気持ちは、強ければ強いほど、必死に取り組んだ証拠です。
- 他人が必死に頑張っていて報われなかった姿をみたときの心境が理解できるのは、自分とは別の能力を持つ人の人生の一部分を深く味わえるということです。
上記のような場面では色んな捉え方が出来ると思いますが、ひたすらポジティブに捉えるんです。
他の人の気持ちが分かるということは、
- 自分一人ではできない経験を自然に積んでいけるということ。
- その分、人の気持ちに寄り添うこともできる。
- 家族や恋人など、大事な人のことを守る力にもなり得る。
このように捉えることも、可能なんです。

その方が気がラクですし、楽しいと思いませんか?「そういう人」なんだと見せつけてしまいましょう。周りも徐々に馴染んでいきます。
自分への「自信の無さ」への対応
自分への自信の無さについては、とても根が深く…。
すぐに解決するような「特効薬」はありません。
- 自分自身で決めたことを最後までやりきる
- 小さな楽しみを見出して日々の生活に充実感を抱く
こういった行動も効果的ではありますが、少し弱くて。
根本的な解決をするためには、自信の無さを生み出しているものに真っ向から向き合う必要があります。
効果的なのは、人と話すこと。
あなた自身が抱いている、様々な負の感情や悩みを人にぶつけるんです。
そしてその中で、頭の中が、感情が整理されていき…
やっと「自信を持つためにはどうすれば良いのか」を具体的に考えられるようになっていきます。
- 過去の嫌だった出来事
- 自信を無くした出来事
- 普段から感じているコンプレックス
自分の中だけで考えても、思考がグルグルと廻り、結局「イヤな気持ち」だけが残っていきます。
結果としてさらに自信を無くすことにも。
あなた自身の気持ちとじっくり向き合って、ひとつずつ理由を探っていきましょう。
▼人と話すのは、効果絶大です。非常に内向的な私でも効果を感じた経験があります。
まとめ|HSPならではの「特殊能力」を生かして世界を味わおう!

ここまででお伝えしたことを整理しておきましょう。
- HSPがよく泣くのは「共感力の高さ」と「自身の無さ」が原因と考えられる
- 共感力の高さは、「人生を広く深く味わうための特殊能力だ」と捉えよう!
- 自信の無さは、人に話して頭の中を整理しながらじっくり向き合おう!
そうは言っても困るんだ
という方もいらっしゃるかもしれませんが…
既に持っている能力を消し去るより、生かす方が簡単で、楽しいです。

よく言うね。「苦手をつぶすより、得意を伸ばそう。」って。
これは真理で、苦手をつぶそうとし続けると、途端に人生はハードモードになります。
それよりも、この特殊能力を生かして、世界を味わい尽くしてやりましょう。
困っている大事な人を助ける力にも繋がり得ますし、自分の人生に直接活かすこともできるかもしれません!

そして、少しずつ「自身の無さ」にも向き合っていきましょう。少しハードルが高いかもしれませんが、想像以上に効果がありますから…!