「人間関係リセット症候群」ってきいたことあるけど、どんなんだろう。HSPとの関連が気になる。HSPの人はどんな経験をしてきているのかな。
こんなお悩みを、HSP気質で生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
私も、かつて散々リセットしてきました。
- 「人間関係リセット症候群」の特徴と体験談
- 「人間関係リセット症候群」が起こる理由
- 「人間関係リセット症候群」との上手な向き合い方
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
繊細さんなら、経験されたことがある人も多いはず。
「人間関係リセット症候群」の特徴や上手な捉え方、活用の仕方を、HSPである私の例を交えてお伝えします。
決して悪い面だけでなく、活用の仕方次第なんですよ。
「人間関係リセット症候群」の特徴と例
まずは、特徴から!
例として、街の声もお伝えしていきます。
「人間関係リセット症候群」の特徴
言葉通りで、自分を取り巻く人間関係を、一旦リセットすることを意味します。
例えば…
- 携帯電話の連絡先を全て削除
- 電話番号やメールアドレスを変更し、知らせない
- SNSのアカウントを削除|ブロックしまくる
- クラス替えの後、前まで遊んでいた人とは話もしなくなる
- 退職のうえ転居し、引っ越し先を誰にも伝えない
こういったものですね。
言葉としては時折耳にすると思いますが、一過性のブームではなく、「繰り返し行われる」ことが特徴と言えます。
「LINEのアカウントを削除したらしくて、連絡がとれない」なんて話、身近にはありませんでしょうか。
当人も相当に考えるところがあっての行為ですが、周りの人はやや困惑してしまいます…!
「人間関係リセット症候群」に関する街の声
時期により「流行る」ことがあるのですが、一年中を通して、誰かしらが「人間関係のリセット」を行っています。
例えば、Twitter上ではこういったツイートが多数存在していますね。
一度や二度は目にしたこと、あるんじゃないでしょうか。
またLINEのアカウントを消してしまった。
昔から人間関係リセット症候群が治らない。
職場の人にはLINEを辞めたと言おう。職場の繋がりは勤務時間だけで十分だと思ってしまう。
最近になって、過去はリセットして
前に進もうと思っている。
人間関係やら欲やらを。
なりたい自分ややりたいことに集中したいから、
ちょっとでも足枷になってる人間関係を一度全部リセットするって手もありかも
「リセット」を通じて焦る人、冷静な人、検討している最中の人…。
その理由は本当に様々あります。
退職してから引っ越し先を伝えないといった場合、すぐには影響がなさそう。
でも、連絡先やSNSは日常の中でダイレクトに利用しているもの。
リセットに伴う後処理を考えると、とても面倒そうです…。
しょーきちの「人間関係リセット症候群」体験談
HSPである私も、これまで幾度となく「人間関係リセット症候群」を発動させてきました。
小学生、中学生、高校生、大学生…。
社会人になってからも。
意図していないものも含めて、脈々と続いています。
印象的だったのは3度ありまして、いずれも「ある意味不可抗力かな」と、今は思っています。
小学生の頃の人間関係
あれは、3年生、4年生の頃のことでした。
3年生の時、遊んでいる最中にA君からふいに
「SHOKICHIは親友だから…」
と言われたのです。
初めて人から「親友」と言われて非常に嬉しかったのですが、4年生になってのクラス替え。
A君とはまるで話す機会がなくなりました。
そして4年生になってから仲良くなったB君。
同様に「親友」という言葉を使っていましたが、A君の時より遥かに濃密。
大きな喧嘩もしたし、周囲からも「親友同士」と認められるほどに仲が良かったんです。
そして迎えた、5年生になってのクラス替え。
完全にリセットです。
2クラスしかないのに、別のクラスになっただけでもう、ろくに話す機会がなくなりました。
ただ、当時は意図してのものではなく、それぞれが新しい環境に馴染んでいったから起きた、自然な流れでもあったのかもしれません…。
そう思うようにしています。悲しいので。
大学生の頃の人間関係
大学生になると、圧倒的に交友関係は広がりました。
サークルにアルバイトに本業に…。
でも、どちらかと言うとやっぱり「薄い」人間関係になりがちなんですよね。
「よっ友」と呼ばれる、すれ違いざまに「よ!」と言うだけの人が登場したのもこの頃でした。
よっ!
おう!
浮いてしまうと「テストの時に困る」などといった打算的なやり取りも生まれてきて、嫌気がさしていました。
それに、どこかで「理想の自分」を演じようとして、無理していた部分もあったでしょう。
社会人になって関わる必要がなくなってから、放置していたTwitterは消し去り、Facebookからも消え、アドレス帳も整理しました。
私の場合は全てを一気にリセットするまでのことはしていませんが、相当な人数との連絡が絶えました。
今振り返っても、相当なダメージを心に負っていた時期でした…
社会人時代の人間関係
転職によるものです。
引き継ぎも含めて後処理はしっかりしましたが、それでも
「去る者は裏切り者」「裏切り者には暗い未来しかない」
というような呪いを最後にかける人が上司でした。
退職の話を持ち出すまでは、「共に頑張る同志よ」という感じだったのに。
なんやねん。
今思い返してみても、当時は相当に疲弊していました。
リセットして大正解です。
人間関係をリセットしてきて思うこと
こうやってきて、実際のところ、全く困っていません。
なぜなら、本当に必要な人はなんだかんだで残っているし、今でも付き合いがあるからです。
一緒に呑みにいったり、旅行にいったり、フェスに参戦したり…。
いろんな楽しみを、無理することなく一緒に味わえる人たち。
リセットしたと言っても、あくまでも「ネガティブな気持ち」を想起する人との関係を断ったまで。
多少の痛みは伴いますが、必要な判断だったんです。
人間関係をリセットする根本的な理由
なぜ人間関係をリセットしたくなるのか。
意図的にリセットする場合には、例えば
- 人間関係が不毛に思えて仕方なくなった
- 自分を偽って人と接していたのに疲れた
- 人に迷惑をかけるようなことに巻き込まれた
- 誰とも話したくなくなるくらいに落ち込むことがあった
- 人間関係より時間や労力を割きたいことが見つかった
などがありますね。
いずれにしても、今の人間関係に満足していないからリセットしたくなるんです。
他の理由は些細なものにすぎません。
たとえ大親友や家族との関係をリセットしても、一般的な友人との関係をリセットしても、同じことです。
何か「話したいな」「会いたいな」と感じさせるものがあれば、時間を置いてでも必ずまた関係性が復活します。
そういう意味で、「今の自分には必要のない人間関係だから」リセットするんですね。
これはドライなように感じるかもしれませんが、事実ですし、お互いさまなお話でもあります。
切ないので、できることなら私はもう経験したくありませんが…!
特にHSPの場合、
- 人の言動に傷つきやすい
- 一人の時間を大切にしたい
といった特徴があるので、なかなか「居心地の良い」関係性に落ち着ける人が少ないんですよね。
本当に信頼できる関係を築くまでに時間もかかりますし。
だから、自分と相性の悪い人との関係性ができてしまいがちで、耐えられなくなっていくんです。
ちなみにですが…
HSPだからこそ、リセットの前後で振り返りをしておくのが良いですよ。
「自分にはどんな人が合うんだろう」という基準を磨くことで、「人間関係をリセットする」意味が跳ね上がるんです。
人間関係をリセットして得られる素敵なモノ
- 何かを得たら何かを失う。
- 何かを失えば、何かを得る。
「お金と時間」でよく例えられますが、大抵のことはトレードオフの関係にありまして。
それは人間関係でも同様です。
ネガティブな気持ちを想起させる環境から離れられるので、その空いた部分に、「新たな人間関係」が生まれます。
それは、規模も中身も全く異なるものになるかもしれませんし…
もしかしたらまた似たような人々と関係を築いていくことになるかもしれません。
どんなものになるかは分かりませんが、「その時の自分自身にとってより良い関係性」が築けるのは間違いないでしょう。
だからこそ、「人間関係リセット症候群」を発症した人は、何度も繰り返しがちなんです。
「お互い様」なので、決して悪いことではありません。長い人生の中では必要なことなんです。
「人間関係リセット症候群」は活用の仕方次第!
ここまでで、下記の3点をみてきました。
- 「人間関係リセット症候群」は既に絶大な市民権を得ているということ。
- 人間関係をリセットする理由は、「今の自分には必要のない人間関係」だったからだということ。
- 人間関係のリセットにより、新たな「より良い」人間関係を築くことができるということ。
こればかりは、いくら頭で理屈をつけても、実際にやってみると切なさに襲われるかもしれません。
でも、必ずしも悪いことばかりではありませんから。
その点だけは忘れないでくださいね。自分を責める必要など、ありません。
特に、繊細なHSPの場合にはリセットしがちですし。
なにより、上手に活用することで得られる「新たな環境」の快適さは、とても言葉で表せないほどです。
周りでやっている人がいても、どうか暖かい目で見守っていきましょう…!
繰り返しますが、「お互い様」なんです。
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