HSPには、何が原因でなるんだろう?
親や幼少期の過ごし方なんかも、影響が大きいのかな?
こんなお悩みを、HSP気質を持ち、生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- HSP気質の原因
- 親や幼少期の過ごし方と「HSP気質」の関連
- 経験してきた人間関係と「HSP気質」の関連
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
HSPと向き合っていく中で、ふと思うんですよね。
あれ?なんで自分はこの気質なんだ?
って。
様々な捉え方が出来るかと思いますが、ここでは
- 一般論
- 自身の体験談と考察
をお伝えしていきますね。
HSPについて向き合う一助になれば、幸いです。
HSP気質の原因とは?「生まれつき」が通説。一方で…
まずは、HSP気質の原因について、よく言われている考え方をご紹介します。
「生まれつき」が通説
HSPの原因ってなんだろう?
自分がHSPであることを知ったり、身のまわりの人がHSPの可能性があると考えると、浮かんでくる疑問ですよね。
同時に、こんな疑問も…
- 過去に何かトラウマがあって、それが原因で?
- 親との関係に何か「トラブル」のようなものがあったから?
- 幼少期はどんな過ごし方をしていたの?影響があるかも?
- 人間関係に影響を受けたのかな?
等々…。「環境要因」に関する疑問ですね。
結論を言うと、HSP気質の原因は、生まれつきが通説なんです。
「親との関係性」や「幼少期の過ごし方」との関連性は、突き詰めるとすべて「グレー」。
とはいえ、これら環境要因により、「HSP気質と似たような性格」になる場合もいくつか考えられるんですね。
なるほど…。HSPは生まれ持っての気質だから、基本的には関係ないはずだけど、色んな場合があり得るんだね。
そうそう。どんなパターンがあるのか、みていきましょう。
HSPと似た気質になるパターン
「HSP」だと考えられる場合は、大きく3パターンあるとみています。
- HSPである場合
-
「DOES」の特性にあてはまっている。
- HSPに環境要因が加わり加速した場合
-
「DOES」の特性にあてはまり、さらに環境により「HSP気質」が増幅。
学校や仕事、家庭の中で強い「生きづらさ」を感じるように。
- HSPではないが、環境により「HSPらしく」なっている場合
-
「DOES」の特性には全てがあてはまるわけではない。
一方で、一般に「HSP」とみなされる「敏感で繊細な特性」を幅広く持っている。
「HSP」であるかどうかについては、「DOES」の特性に当てはまるかどうか、が重要とされています。
▶参考|こちらの記事「HSPとは繊細で敏感気質な人。特徴を分かりやすく解説します。」も参考にしてみてください。
他の環境要因について、私の実体験に基づきながら、詳しくみてみましょう。
私自身は、2番目に挙げた「HSPに環境要因が加わり加速した場合」に当てはまると思っています。
親との関係や幼少期の過ごし方と「HSP気質」の関連
- 親との関係性
- 幼少期の性格や過ごし方
この2点にわけてみていきましょう。
「HSP」な私と親との関係性
親との関係は、今でこそ良好です。
- 母親は面倒見がよく、朗らかで面倒くさがりな性格。少し疲れやすい様子も。
- 父親は温厚で、あまり主張が激しくない性格。少し私と似ています。
連絡はちょこちょこ取りますし、プレゼントを贈り合ったりも。
でも、学生時代までは決して良いものだとは言えませんでした。
関係性が良好になった原因は明らかで、「距離をとるようになった」から。
精神的にもそうですが、何よりも物理的に。
これは、1人暮らしをしたのが非常に大きかったとみています。
非常に恥ずかしい話ですが、実家にいるときは、不満だらけでした。
- ベッドは兄弟と同じ部屋にあり、完全に1人の空間がない。
- 学校までの通学が片道2時間かかる。
- 親同士の仲は良いが、たまに軽く揉めている姿をみる。
- テレビの音量が大きい。
- 空調の温度調節が合わず、寒かったり暑かったり。
- 食事の時間が自由に選べない。
- 何かにつけて小言を言われ否定される。
挙げれば、キリがありません。
中にはただの「お子ちゃま」のように映るものもあるでしょう。
今となっては、全て自分で何とかすれば良かったのですが…。
半ば諦め「一人暮らしが出来るようになるまで待とう」というスタンスでいたのかもしれません。
ただ、当時から、両親のことは本当に良い親だと思っています。
誤解のないように…。
愛情があることはひしひしと感じていますし、何があっても裏切らない、信頼できるということも。
人としても非常に尊敬しています。
ただただ、
生活のスタイルや考え方が合わず、一緒に暮らしているとストレスになっていた、
ということなのかと思います。
そしてそのストレスを感じる基準が、「HSPだからこそ」のモノも多いようで。
親は繊細なところも多少はありますが、恐らくHSPではありません。
子を思うからこそでしょうが、意見を否定されることや、
「細かい所を気にしても仕方ないよ」
「気にし過ぎでしょう」
という言葉もありました。
そのたびに、「まあそうかもしれないけど、それは難しいんだよなあ…」と感じていたのも事実。
信頼感こそあっても、「合わない」という気持ちが大きく膨れ上がり、心を閉ざしがちに。
こうした中で、HSPの気質が増幅していったとも考えられますね。
いろいろ、あったんだね…!
「HSP」な私の幼少期の性格や過ごし方
今もそうですが、幼少期は特に「人見知り」でした。
本当に小さい頃、3歳4歳の頃は、家族の前では底抜けに明るいところもありましたが…。
そんな時期もあったんだね…!
ただ、全く知らない人に話しかけることなどは一切なくて。年上の人にはもちろん、同年代の人達とも多少は距離をとっていたかもしれません。
幼稚園までは、家も近く仲の良かった友達と2人だけで過ごすことが多かったです。
小学校に入って以降は、それなりに友達もできますが、けっこう気を遣っていましたね。
誰と誰が仲が良いとか、誰々さんが少し「いじめられがち」だとか。輪の中から、はみ出さないように…。分かる気がする。
あと、外で遊ぶのも好きですが、どちらかというと家の中で遊ぶことが多かったですね。
友だちの家に遊びに行くとゲームをしたりしますが、ものすごく緊張することも。
そこまで上手にゲームをこなせないことも手伝ってか、人に順番を譲ることもありました。
あぁ切ない…。人に気を遣いがち、という面は当時から変わらなさそうです。
ただ、今と同じくらい「人間関係」から刺激を受けていたかというと、そこまででもないかもしれません。
内気な、勉強のよくできる少年、といった幼少期。
そこまで精神的に成熟してもおらず、HSPの特性が加速したわけでもなさそうですね。
振り返ると、最も「平和な時代」でした。
経験してきた人間関係と「HSP気質」の関連
幼少期はボチボチ平和。
中学生以降の親との関係性の中で、HSP気質が加速。
さらに言うと、「高校生時代」「大学生時代」の人間関係は、もっと激しくHSP気質を加速させている気がしています。
どういうことかと言いますと、「学校」という集団生活の中で、以下の要素が出てきたんです。
- 自分が他人からどう思われているかが気になる
- 勉強面で圧倒的な劣等感を感じる
- スポーツでも劣等感を感じる
- 恋愛もうまく進まない
- アルバイトでお金を稼ぐのも大変
- 何もかもうまくいかない
程度の差こそあれ、誰しもが経験していることばかりかもしれませんね。
でも、私にとっては非常に大きいことで。
特に人間関係については、具体的に下記のような思いがありました。
朝起きるのは眠くて疲れるし、勉強はややこしいし、人に会うのが億劫…
受験を頑張って入った大学でも、友達の輪がないと単位をとるのにも一苦労するから人付き合いも必要だし…
サークルの人間関係は複雑だし、揉め事は起こるし…
研究室では「密」な関係性を求められるけど、合わない人もいるし…
とにかく、半強制的に「合わない環境」にいることに、疲れ切っていたんです。
もちろん、自分で選んだ環境ですし、望んで挑戦したことばかり。楽しいこともたくさんありました。
でも、知らない内に心が疲弊して、深い傷を負っていたんです。
社会人になってからも疲弊を繰り返してきた今、振り返れば、よくよく分かります。
こうした経験の中で、「HSP気質」が加速したのは間違いありません。
一番大きかったのは、逃げ場のない集団生活の中で、直感的に「合わない」と感じた場面でも頑張ろうとしていた時間です。
気持ちより、「頭で」考えてしまっていたんでしょうね。
うまくやらないと、って。
振り返れば、よくやれていたな、と思います…!
HSP気質と上手に付き合う方法を考えよう
HSP気質の原因について、実体験を踏まえてみてきました。
人によりけりで、色々な原因が考えられそうですね。
原因を知ることも、もちろん時には大切で。
ただ、「HSP」に関しては、原因を知ったところで特別何かが変わるわけでもありません。
原因を探り突き止めていく過程では苦しいことも…。
それよりは、上手に付き合う方法を考え、長所を生かした方がよっぽど楽しく生活できる。
そう思って色々なことを試して、実際に日々の生活は劇的に変わりました。
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