HSPであることが家族にも彼氏にも理解されない。悲しいし、どこにも自分の居場所が無いように感じる…。
こんなお悩みを、HSP気質で生きづらさを抱えながらも、現在は快適に暮らす私が解決します。
- 「HSP」が家族や親に理解されない場合の対処法
- 「HSP」が恋人に理解されない場合の対処法
しょーきち
▶Twitter|@SHOKICHI_SUB
HSP気質を持つ繊細さんが孤独感を感じやすいのは、「否定」されたと感じたときではないでしょうか。
HSP気質に依存する苦手なもの、避けたいこと、避けねば身が持たないことって、たくさんありますから。
それなのに、家族や親、彼氏や彼女(パートナー)といった身近で親しい人に理解されない日々。
あまりに切なすぎます。
私の場合、実家を出て一人暮らしをするまでがしんどすぎました。
当時はHSPのことも知りませんでしたから。
周りにHSP気質をもった人がいない(と思われる)場合の対処法は、あなたの身を驚くほどに助けます。
どうか、お付き合いください。
少し、しんどい話も含むかもしれませんが…大事なこと。
じっくりと考えてみてください。
「HSP」が家族や親に理解されない場合の対処法
結論としては、
家族や親と、物理的にも精神的にも距離をとる。
これに尽きます。
どういうことか、ご説明していきますね。
「家族だからこそ」の難しさ
まず、家族であるがゆえに、友人や職場の同僚などとは全く異なる性質の問題が生じがちだということを把握しましょう。
例えば、次のようなセリフ、耳にしたことありませんか?
それはやめておいた方が良いんじゃない?
「ちゃんと」働いてくれないと困る。
なんでそんな小さなことを気にするの。大丈夫だから。
親しさゆえに、遠慮がありません。
他にも、たくさんあるでしょう…
伝え方は様々でしょうが、どれだけ言い方がマイルドであっても、中身は変わらず、残酷で。
要は「あなたの言ってること、どうも理解できないんだよね。」と言われているのと同じことなんです。
言葉に込められた想いも、敏感に感じ取るもんね…
そもそも、特に遠い親族や兄弟ならまだしも、親が子に与える影響は甚大です。
それこそ、たとえ何年離れていても、どれほど会話が少なくても。
幼少期に親と過ごした時間はとてつもなくあなた自身の成長に影響していますし、根本ではあなたも家族が大好きなはず。
「家族が大好きだ」という自覚はない場合も多いです。
ですが、無意識に感じているものなんですね。
そんな人に「何の疑念も根拠もなく」指摘や否定をされてしまうと、ひどく堪えるんです。
家族とはいえ、他人。無理してまで一緒にいる必要はない。
そして何より、
血縁があるとはいえ、他人を変えることはできません。
いくら説明しても、態度で示しても、変化が訪れるまでには膨大な時間が必要になるでしょう。
親も家族も、あなたとは別の人であり、HSPの当事者ではないのですから。
1人でも明らかな理解者がいれば、きっと随分変わるのかもしれないね…
理解を求めようとあなたが孤立奮闘しているその間に、心身はどんどん消耗していきます。
それに、「理解できない」という言葉は、単に理解を放棄しているのではなく、真剣に考えた結果として出てきたものなのかもしれません。
「味わったことのない感覚」を理解するには、限界があるんです。
それならば、距離をとりましょう。
大学生以上なら、今すぐにでも一人暮らしを。
高校生以下なら、家にいる時間を減らしましょう。
やり方は問いません。
可能な方法を、考えましょう。
そうして、1人でいる時間や、より心の落ち着く人と、一緒にいる時間を謳歌するんです。
家族だからといって、いつまでも一緒にいる必要はありません。
もちろん、「家を借りるお金」や「親の反対意見」など、壁は出てくるかもしれませんね。
そんな時は、アルバイトを増やしたり、実家から遠い大学への進学を検討したりと、出来る範囲で希望の持てる計画を練っていきましょう。
期限の見通しが立てられれば、多少は気持ちもラクになりますよ。
距離をとるのは、お互いのため。
なお、「距離をとる」というと少し悲しく冷たい響きがあるかもしれませんが、決してそんなこともないんです。
なぜなら、家族や親からしても、子離れの良い機会となるから。
赤ちゃんの頃からみているんだから
自分の子どものことなんだから
と、まるであなたの全てを把握しているかのようなつもりになってしまっていることも、あるんです。
恐らく、誰より理解しようとし愛情を注ごうとしてくれたことに違いはないでしょう。
でも、ある程度成長した時点で、意見も考え方もぶつかるのは当然で。
頭の中で何を考え、どんな経験をし、何を感じて日々生きているのかは、本人にしか分からないことなんですから。
ここらへんが、家族や親との関係がこじれる最大の原因かも。
頻度が高ければ1ヶ月に1回程度、そうでなくてもお盆とお正月、それも厳しければ年に1回。
日頃から連絡をとっているなら、対面で会う必要すらないかもしれません。
会う機会を限定することで、それまで以上に一緒にいる時間を大切にすることもできますよね。
離れるのは、何も悪いことじゃないんですよ。
▼HSP気質自体は「生まれつき」が通説ですが、加速する場合も…。
HSP気質の原因とは?親や幼少期の過ごし方との関連も【体験談】
この後も、大切な話は続きます。
「HSP」が恋人に理解されない場合の対処法
恋人との関係性は、親を含め家族とはまた異なるもの。
「他人」という前提があるゆえに、「お互いのことを理解できていないかも」という考えは受け入れやすいでしょう。
そうした中ですべきことは、たった一つ。
話し合いを徹底すること
なんです。
恋人とはいえ、他人。まずは「自分にできること」を考え尽くそう。
ただ闇雲に話し合っても時間が過ぎるばかり。
だからこそ、まずは意識して、全力で相手の立場に立つこと。
「理解してもらえない」という気持ちを押し出すのではなく、「理解されるにはどうしたら良いのか」を考えるんです。
- 理解されるための言葉の選び方
- 伝える順序
- 相手が話に深く入りやすい雰囲気づくり
- 自己開示の深さ
繊細さんは、基本的に伝えるのが得意なはず。
冷静に考えると、工夫できる点はたくさんあるでしょう。
自己開示は少しばかり不得手かもしれませんが…
▼HSPでない人も、実は「恋人のHSP気質」を理解しようと悩んでいる場合も多々あります。
HSPな恋人への接し方で悩む人へ|素敵な恋愛に必要なただ1つのこと
主張するだけでなく、相手の立場を考え抜こう。
そして同時に、恋人が「何を理解できないのか」を、探りましょう。
HSPに対する知識や理解度は千差万別。
仮に知っていても「HSP」という言葉に対する印象は人により大きく異なりますから。
一方的な「押し付け」にならないためにも、相手の考えを知ろうとすることが大事です。
でも、なかなか話が進められなかったりするんだよね…。どれだけ受け入れてもらえるのかも分からないし…。
その際に重要なのが、適切な質問を投げかけること。
「相手が話してくれない」のではなくて。
「自分が引き出せていないのかもしれない」という発想をもっておくんですね。
- 自分の話している言葉の意味は、相手にも同じ意味で伝わっているか?
- 話の内容に「自分の常識」が混じっていて、話が飛躍しすぎていないか?
- 「感情論」が全面に出ていすぎはしないか?
あまり考えすぎても話が出来なくなってしまうのでほどほどに。
相手の反応をみながら、ゆっくりじっくり丁寧に伝えていきましょう。
もちろん、質問をするというのは実に難しいこと。
上手くいかない時に自分を責める必要はありません。
万策尽きた時の考え方
ここまでしてみると、どうでしょう。
あなたを好きになった人なんですから、懸命な言葉はきっと届くはず。
それでも、どうにもうまくいかないとき。
いくら時間をかけて努力をしても、かみ合わない場合、
そもそも相手に理解をしようとする気配が感じられない場合、
距離を置きましょう。
物理的にも、精神的にも、です。
相手にも少し時間が必要かもしれませんから。
このとき、他の関係性良好なカップルの姿をみて、自分たちと比べる必要はありません。
少しだけ一緒に過ごす時間を減らしてみるだけで、状況が好転することも十分にあり得ますから。
それに、カップルのいずれかでもHSP気質を持っているなら、そこに理解を示せるかどうかは死活問題。
関係性を根本から見直すのも致し方ないことなんです。
自分を守るために、必要な事なんです。
とても、しんどく辛いことですが…。
無理をすると、その後も延々と苦しさが続くことになります。
▼お互いにHSPであると言っても「何に不快感を感じるか」は個々に異なるものです。
HSP同士の夫婦が幸せな結婚生活を送るために心がけている3つのこと
この後も、大切な話は続きます。
「理解してもうらための万策が尽きた」その時に思い出しておきたいこと
親や家族と距離を置いた。
恋人とは何度も話し合いを重ねた。
それでも、どうにも「理解してもらえている気がしない」場合。
「相手には本当に分からないのだ」という視点を念頭に置いておきましょう。
相手は、「表面的に」理解したフリをせずに、素直な理解度を伝えてくれているんです。
考えようによっては、これほど誠実なことはありませんよね。
そんな状況だからこそ。
どうか心身が疲弊しきる前に、対処法を試してみてください。
少しでも参考になりましたら、幸いです。
考えがまとまらなかったり、迷った時には、人に相談をしてみましょう。自分だけでは思いつかなかった発想が出て、解決に近づきますよ。
▼頭では分かっていても、つい「相手を」変えようとしがちな時に。
HSPをわかってほしいと願うあなたへ。理解してもらえないのは当然です。
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